ソーシャルグラフと分散する個人

考えたこと

最近ソーシャルグラフ関連の話題がいろいろです。ここで言うソーシャルグラフってのは、既存のWebページ間の関係を単純な一方向リンクではなく、意味を持たせたリンクで結びましょう。あとから、その意味を持ったリンクをキーにして利用しましょうってことだと思います。

**ソーシャルグラフの進み方
そういった意味では、特段新しい考えではありません。古くはMemexやXLink(XMLのほう)、rel=”nofollow”なんかの流れのなかです。この話題をぼやぼや見ていておもうのは、やっぱり動いてなんぼだなぁっということです。個人的には、もう少しボトムアップ的に進むんだろうと安直に思っていたのでチトびっくりです。

ボトムアップ的な進み方として思っていたのが、個人の情報整理の一環として意味のあるリンクが普及するのが先。ある程度リソースが溜まってから、今回のGoogleのような仕組みが出てくるだろうという感じでした。先に枠組みができてしまった。まぁFOAFなんかは気づかないだけで、意外と普及しているような気配もあるのでOKなのか。

**ブログってすげー
FOAFの普及もそうなのですが、改めてブログというツールの影響力の大きさと言うのが忍ばれます。功績は、CMSを一般レベルまで急速に浸透させたこと。たぶん、WebサイトにFOAF公開してる人って、ブログツールが自分の意識しないうちに作ってたってケースもあるんじゃないだろうか、と不安な日々を過ごしています。

**スパム業者に成り代わって
っていうか、もしソーシャルグラフが実際に動作することになれば、新手のスパムやなんかに利用されそうな気がします。今でさえ、スパムの送信者に知り合いの名前があるとびっくりするのに、今後はより高頻度で知り合いの名前が入ってくるのですから。
またMixiやなんかの表向きには閉じられた世界とは違って、全世界にオープンです。Googleでさえ、自身のクローラで集めた情報を利用するのです。個人の書いたブログの記事とも連携可能ですから、ある程度メールの文脈をそれっぽく見せることもできそうで夢が広がります。まぁ、救いはそこまでのコストをかけてまでスパムを送る業者がいないような気がする点です。夢が少ししぼみました。

**個人が分散するらしい
で、分散する個人って話にようやく入ります。最近ソーシャルとかコミュニケーションとかの方向ばかりが注目を浴びているような気がします。まぁ、実際にはそんなことなくて、俺が知らないだけなんでしょうけど。

じゃぁどんな方向化といえば、こう言うツールがあるとか、サービスがあるという話で、サービス同士が乱立しているような状態です。もちろん、複数のサービス間でAPIに互換性を合わせるといった話もあります。今後は、一つのホームシステム上からAPIを通じて各種サービスを利用し、各サービスをシームレスに統合する未来も見えている気がします。

**夢想的未来
最近の流れ的には、書き込み記事のような文字列情報からはじまって、画像や動画、音声に至る幅広いメディアに対応する必要がありそうで大変そうです。さらにいえば、連結先のサービスでそのコンテンツに対する反応があった場合の収集もしておかないといけません。
収集した情報へのアクセス手法も時系列や通常の検索、人をキーとした検索など多岐にわたります。
ある意味、これがマイポータル。自分を中心としたコンテンツのマップと、人脈のマップが連なる分けです。さらに言うと、自分のコンテンツ間や他のコンテンツ間のマップが出来上がることで。。。これは、ただのWebですね

**で、まとめ
細かいことを省いてまとめると、「あれ、どこに書いたっけ?」です

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