ブログの運用とAI活用の試行錯誤。そしてデザイン変更
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今年に入ってしばらくは頻繁に更新していたブログを、ここしばらく更新していなかった。その間、ずっと「これまで書いてきた記事や非公開のデータを、どうやって生成AIと結びつけるか?」という事を考えていた。
今まで書いたものをAIで活用したいのです
いま、公開・非公開を含めると、このブログにはすでに1000件以上の記事がある。もちろん、記事としてブログに登録していないものもEvernote何かにはまだまだあるんだけど、これをどうやったらうまく生成系AIで活用できるようにするか。そうすれば、これまで蓄積してきた知識や文章が新しい形で活用できるのではないか。
本当は、Evernoteがその役目を果たしてくれればよかったんだろうけど、いまいちそんな感じにはならなさそう。なにより、今みたいに様々な生成系AIが出てきている以上、今一番気にするべきは、変なベンダーロックに陥らないということじゃないかと思うんです。
例えば、Googleにせよ、Evernoteにせよ、Notionにせよ、そういうものに取り込まれてしまうと、もうそこから出てこれなくなっちゃう。特に自分が書いたものが出てこれなくなっちゃうのはすごく悲しい。
となると、そういった広い意味での情報システムを自由な形で作っていく必要がある。そんなことを、ぼーっと考えていた。
ローカル管理から始めた試み
最初に試したのは、手元のPCにMarkdown形式で記事をまとめて管理し、そこからサーバにアップロードして公開する方法。ローカルのファイルをAIに学習させつつ、公開用の記事はブログに載せる、という二重管理のスタイル。ローカルでは、Obsidianなり、VSコードで記事を書いて、何らかのプログラムでWebサーバに送りつけて公開する。
で、そんなプログラムなり環境をChatGPTにああでもないこうでもないと指示を出しつつプロトタイプを作ったり壊したり、ずっとしていたわけです。しかし、実際に運用してみると「これは公開していい」「これは非公開」という振り分けを常に意識しなければならないし、手元のエディタでいちいち記事を書くのも非常に面倒くさい。おまけに結局公開用とローカル用で記事を二重管理することになって非常に面倒で、思ったようにしっくりこなかった。
発想の転換:ウェブからローカルへ
いろいろ試行錯誤した結果、「むしろ逆のアプローチがよいのでは?」と思い至る。そもそも、いまWebにはCMS(Contents Management System)が存在している。つまり、ローカルで記事を書いて、それを公開するのではなく、ウェブ上にあるCMSでブログ記事を書いて、必要に応じてローカルに落としてくるというやり方。
記事の作成や編集、公開・非公開の管理はすべてブログ側で完結させ、必要な記事だけローカルに持ってきてAIにかませる。そうすれば記事の管理は一元化できるし、記事の扱いもシンプルになる。一周回って、結局いまのブログの仕組みをそのまま使うのが正解じゃね?ってなった。
まぁ、考えて実際に手を動かしてみて、納得した結果なので良いのです。
デザインのリセット
仕組みの方針が固まったところで、このまま終わると、なんというか、なんの成果も得られませんでしたってなるので、ブログのデザインを少し見直してみた。以前は「人に見てもらう」ことを多少は意識して、一般的なデザインや機能、SEO的な工夫を盛り込んでた(まぁ、大してアクセスなんてないけど)。
なんだけど、これからは記事が書けて、一覧できて、表示できればそれでいいんじゃね?と思って、シンプルなデザインに変更してみた。デザインとHTMLのベースはChatGPTに作ってもらって、それをGemini CLIにWordPressテーマ化、最終的な調整をしてもらった。自分ではほとんど手を動かしてない。
ページネーションをやめた理由
そういう感じで、シンプルなデザインにしたんだけど、今回のリニューアルでこだわったのは「ページネーションをなくす」という点。多くのブログでは記事一覧を20件や30件ごとに分割して、次へ次へとリンクさせるけど、自分にとっては非常に面倒くさい。ので、カテゴリーや年ごとの記事の一覧を開くと、記事が一気に全部表示されるようにした。まぁ、いま時のサーバとクライアントなら大した負荷でもあるまいよ。
タイトルをCtrl+Fで検索すれば目的の記事をすぐに見つけられるので、一番しっくり来る気がする。これはもうしばらく使ってみないとわからないけど。
おわりに
結局のところ、このブログは個人の小さなブログなので、凝った仕組みを作るよりも、自分が使いやすく、続けやすい形になっていればそれでいい。
今回の試行錯誤と、一周まとめてもとに戻って来る感じも、その試行錯誤の一環として残しておこうと思います。