日時: 2009年1月31日(土) 13:00~14
: 00
会場
: アクロス福岡 607会議室
スピーカー
: まつもとゆきひろ氏
概要
: http://www.pasonatech.co.jp/event/index.jsp?no=1074
一発目のキーノートは、Rubyの開発者のまつもとゆきひろ氏
俗に有名人と呼ばれるような人にあったのは人生はじめてかもしれない
「Web系のプログラミングにはあまり縁がない」という前置きをしつつ、IT業界全般の動向などについて。もっとRubyの話をするのかと思っていたけど、本編ではほとんど触れなかったのが逆に印象的だった。あと確かに早口だった
**全体のキーワード
-差別化
-継続
-機嫌
-行動
これから色々なものが変わっていくが、注意点が一つ「”’過度の最適化は危険”’」。
**2009年の業界動向
端的に言って「悪い」。ただし、悪いと悲観するだけではなくチャンスと考えることが重要。キーワードは以下
-オープンソース
–コスト重視
–小回りが聞く
–ソースコードを読めるという生きた教材としての教育効果
-Webシステム
-生産性
特にオープンソースで公開されているものを初めとして「”’ソースコード読め”’」
まつもと氏の知人の話として、参加した(立ち上げた?)オープンソースプロジェクトを名刺代わりにしてよい条件で転職した人の話。そういう戦略も十分あり
**考え方
FUD*1という考え方がある。それを克服していかなければらない。逆に、大切だと思うことでもできないことがある。
それには、”’「動機付け」”’が重要。
動機付けがすでにある場合
: 動機があるため積極的にアクションを起こす→アクションが結果を生む→さらに動機付けが強化される
動機付けがない場合
: 無理やりやる→アクションが結果を生む→新たに動機付けされる
やらない動機付けがある場合
: 無理やりやる→アクションが結果を生む→新たに動機付けされる
**技術者として
目的重要。インベントリも重要。
-目標
-戦略
-行動
これからのサバイバルな社会を生き残っていくためには、自己の差別化を行っていくことが大切。その時に発生する同調圧力と以下に折り合いをつけていくか。
仕事は、学校と違って減点方式ではない。評価を上げるために「悪いところを修正していく戦略」より「良いところを伸ばす戦略」を採用するほうが伸び代が大きい。悪いところはムシしてもよいのではないか
**その他雑多に
悪い悪いと言ったところで、社会は個人だけでは変えられない。それならば、気の持ちようで自分の周りから変えていこう
英語は重要。中学生レベルでもよいので、必要なものを読み書きできればOK
ラストマン戦略。「この人に聞けばわかる」、「この人が知っている」的なポジションを目指すのも道
*1:不安(Fear)、不確実(Uncertainty)、不信(Doubt)