日時:2009年12月5日(土) 11:15-12
: 00
場所
: 九州産業大学 情報科学部棟(12号館) 12108教室
講師:最首さん(http
: //rubybizcommons.blogspot.com/)
クラウドについてなんだかなぁっと言うことがある
最近クラウドといわれることが多いが、色々気になることがある。
クラウド = 仮想化ではない
商用仮想化ソフトが高すぎる(ハードウェアが普通に買える)
Venderの売り込みが結局データセンターの売り込みになっている
ホントにスケールするのか不明
— ハードウェアがスケールしても、ソフトウェアがスケールしないと駄目
— その為には、ソフトウェアを作る段階から考えないといけない
結局、仮想化とはハードウェアのソフトウェア化ということ。それによってハードウェアを複製や作成が容易になる。つまり、同じ構成のマシンの数台を増やすことでスケールする分野(例えば分散処理環境など)に向いている。
日本はメインフレーム好き
世界のメインフレームのうち、40%は日本にある。つまり、大量のデータを高速に処理する需要が存在する。ただし、大量のデータを処理する能力が不足しているため、実現できていない現状がある。
例えば一日のデータを処理するバッチの実行に2日かかるシステムがあるとする。しかしRDBMSを使ったシステムの処理能力を上げるためには、ハードウェアのスペックをあげる必要があるがその費用が高額になりすぎるなど。
NoSQLとRuby
RDBは、構造上スケールしない。性能を上げるにはハードウェアのスペックをあげる必要がある。
そこで、データストレージをスケールさせるために、Key-Value Storeと言ったものや、それを分散処理するためのHadoopやMap-Reduceといったものが必要になってくる。
また、Map-Reduceを簡潔に書くためには、様々なデータ上の型を扱う必要があるためJavaなどのような静的型付けの言語よりも、Rubyのような動的型付け言語の方が向いている。
次回RBCの宣伝
次回RBCでは、楽天がRubyで開発した分散処理フレームワークであるROMAの開発者が来る予定。
その他の話題
シリコンバレーで聞いたARCの話 (see also. [2009-12-06-4])
Dubyの話 (see also. [2009-12-06-5])
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