先日、身内がなくなったのでその人が使っていた携帯の契約を解除しに行った。色々と前評判が悪かったり、どういうものが必要になるのかよくわからないことがあったので、次にこういうことがあった時にメモとして残しておく。
結論から言えば、特に不都合なことはなく淡々と事務手続きを終えることができた。たまたま空いていた時間帯だったのか、時間としては大体1時間程度。
前提
手続きは基本的に死亡した契約者の法定相続人が行う必要がある。今回の事例では法定相続人は俺。なので特に問題なし。
死亡に伴う携帯の契約は、大きく「継承」と「契約解除」を行うことができる。今回対象になったのは契約していた4回線、そのうち2つを解除、2つを継承した。また、継承については俺ではなく別の家族が継承することになったので、シチュエーションとしてはかなり複雑な部類かもしれない。
また、実際の手続きに先立って、福岡天神の地下街にあるソフトバンクの直営店に事前に確認し、必要な書類や手続きなどを準備しておいた。この作業があったので諸々スムーズに行ったのではないかと思う。
実際にこういうことの当事者になるとセンシティブになることもあると思うので、いきなりショップに行って全て解決しようとするのではなく、一旦相談だけしておいて必要なもの、手続きを押さえてから実際の手続きをしたほうが良いように思われる。
実際、今回の場合も契約者が死亡してから携帯の解約までしばらく時間を空けている。やはり死亡した契約者へ電話がかかってきたり、逆に連絡を入れたりといったことは多々発生する。それを考えれば解約を急がなくてもよいのではないだろうか。ゆっくり落ち着いてやれば良いと思う。
必要なもの
ご契約者さまの死亡が確認できる書類
以下のいずれかを準備する。原本(現物)を提示しするような話だったが、コピーでも特に問題なかったように思う。また、事務処理の際に提示するだけなので、提出する必要はない。今回は医師の死亡診断書の写しを持って行った。
- 会葬案内状/礼状
- 新聞記事(おくやみ欄)
- 除籍が分かる戸籍謄本
- 住民票(除票)
- 医師の死亡診断書
- 埋葬許可証
ご契約の「USIMカード」
一応念のため持って行ったが特に何も言われなかった。端末についても同じく。
ご来店者さまの本人確認書類
この辺は通常通りだと思うので、準備しておく。
- 運転免許証
- パスポートなど。(その他の書類はこちら)
死亡に伴う継承
継承の際には、上記に加えて以下の様な物が必要になる。
- 承継者さま(新契約者さま)の本人確認書類
- 口座名義、口座番号がわかるもの(通帳、キャッシュカードなど)+ 金融機関お届け印またはクレジットカード
今回は法定相続人と継承者が違う人物だったのだけど、同伴で手続きを行ったのでスムーズに作業できたと思われる。もし、継承者が同伴できない場合は「委任状」や「法定代理人同意書 兼 支払い名義人同意書」というようなものが必要になるらしい。この辺は、事前に一度ソフトバンクショップに出向いて書式をもらっておくことをおすすめする。
いらなかったもの
準備していて要らなかったものとしては、俺(来店者)が法定相続人であることを証明する書類。最低限、続柄を証明する資料が必要じゃないかと気を利かせて「埋葬許可証」を持って行ったが特に要求されなかった。
ただし、この辺を持っていかずに「おたく誰ですか?ほんとに法定相続人ですか?ご契約者様との関係は?」とか言われると精神的ダメージが大きいと思うので、持っていくほうがよいかもしれない。
死亡に伴う契約解除
ソフトバンクのサイトにもある通り、死亡に伴う手続きの場合は「契約解除料」や「端末の割賦」は免除される。また、諸々の手続きに関する手数料も特に発生しない。ので、2年縛りなどの状態などを気にする必要は特にない。
端末の割賦の免除については店頭で行えず、一度自宅宛てに免除用の書類が送付されてくるので、それに死亡が確認できる書類を添えて返信する必要がある。その際、手続きを行った人間の名前と連絡先を書く必要があるらしい。
また、端末についても通常の解約と同じように手元に残すことができる。ので、死亡に伴う手続きをした瞬間、遺品である携帯電話を取り上げられるとか、そういった状況にはならないので安心である。
ただし、契約解除の手続きを行った日までの利用料金については当たり前だが支払う必要がある。これについては契約の締め日など個別の状況によるので一概には言えないが、基本的には手続きを行った月までの請求がある場合が多いと思われる。
手続きの流れ
来店時に「契約者の死亡に伴う手続きを行いに来ました」的なことを言ったら、あとはよしなに対応してくれたと思う。必要な情報や書面は適宜求められたタイミングで出せばよく、特に困るようなことはなかった。
ただ、割賦の返済免除については店頭だけでは確認が行えず、一度ソフトバンクのサポートと電話での確認を行った。また、前述のとおり後日、別途書面の提出が必要になるので注意すること。
前評判について
ソフトバンクの死亡に伴う解約手続きの話は以前から色々言われていて、曰く「本人がいらっしゃらないと解約できません」、「機種代金の残りの金額の支払い義務」、「任意相続人が手続をできない」などなど。もちろん時期や状況が違うのでなんとも言えないのだけど、今回は特に面倒くさい話などは起こらなかった。