特撮 meets Classics 伊福部昭の世界 ~ゴジラVSオーケストラ~ に行ってきた

感想・レビュー

アクロスであった特撮 meets Classics 伊福部昭の世界 ~ゴジラVSオーケストラ~に行ってきた。

会社からは近いので開場10分前についたんだけど、すでに入場待ちの人たちがたくさん。どうせ男性客ばっかりなんだろうなぁっと思ってたけど、案外ご年配の女性も多かったみたい。流石に一人できている感じじゃなかったけど。ほかには自分と同じような会社帰りのサラリーマン的な人たちも多い。年齢層は結構多彩だった。

入場すると物販が3つほど。グッズ系とCD、DVD系と本、あとポスター。人だかりができていて何を売ってるのかすらよくわからないのはどうにかならなかったのかな。サイトとかに何を売るのか載せておいてくれればいいのに。と言っても、基本的には物は買わないようにしているので、この辺はスルー。

座席はかなり前よりの一番端っこ。アクロスのシンフォニーホールは初めて来たけど、席はやや後ろの方がいいかも。1階真ん中あたりが狙い目っぽい。前の方過ぎると見上げる形になってしんどいかも + 全体を見通せないので面白みに欠けそう(始まる前の感想)。次にここに来るときはもっと早めに予約しよう。なんとなく実は二階の最前列、真ん中あたりが一番良さそう。どうかな逆に遠すぎてわからないかな。コンサート的なものにあまり縁がないのでよくわからない。わかっていることは、予約が出遅れて、端っこの方の席になってしまったこと。今年はゴジラ関連が多いので、もう少しアンテナを張っておかないと。

開演直前に「シンフォニーホールは震度7まで耐えられる設計になっています。万が一地震の際は慌てずにスタッフの指示に従ってください」というアナウンス。時勢柄だなぁっと思いつつ、意外とアクロスは丈夫なんだなと思ったり。また、開始直前にスクリーンで今度福岡市美術館でやるゴジラ展のCMが入るのが映画っぽいなと思った。

第一部

佐野史郎×篠崎史紀×和田薫 トーク・ショー。アクロスでやるなら欠かせないだろうアクロス壊されたよね話をしつつ、今回のような映画にオーケストラの生の演奏を混ぜる形式のイベントについて。最近はスターウォーズをはじめとして多く開催されてるらしい。オペラ的というか、映画初期のサイレント映画に戻ったような感じと佐野史郎が話していた。確かに一周回って元に戻っているような不思議な感慨がある。

続いてヴァイオリンと管弦楽のための協奏風狂詩曲。クラシック音楽にはあまり興味が無いので聞き方がいまいちよくわからなかったと言うのが正直なところ。もちろん曲の間に出てくるモチーフ?とかで「あー、東宝特撮映画の曲やなぁ」とは思うんだけど、はっきりとこの曲がどうのという感じにまではなれなかった。

なんとなくだけど、トークの部でもう少し聞き方とか位置付けとかを掘り下げてくれたらと思ったけど、どうなんだろう。いや、実際には日本風な感じでとか話もあったけど、あんまり良くわからなかった。自分はあまり音楽を聞かないしクラシックとか更にだからよくわかってないだけかも。こういうのが好きな人なら全然問題ないのかな。一度くらいはクラシック入門みたいな本を読んでいろいろ聞いてみたほうがいいのかも。

ちなみにイベントのページでのインタビュー的にはこういう曲らしい

Q.「ヴァイオリンと管弦楽のための協奏風狂詩曲」はどのような曲ですか?

哀愁を感じさせる日本情緒というか、日本の北の国古来のメンタリティーあふれる曲ですよ。それでいて激しく、ヴァイオリンの超絶技巧もいっぱいある。演奏していて感じるのは「和と洋のコラボレーション」。リズムにも民族的・民謡的なところが取り入れられていますよ。

作曲家は自分の気持ちをすごく入れて書いているから、全ての曲の全ての音に意味がある。(伊福部先生)本人に問いかけながら弾けばいいんだろうけど、今となっては叶わないからなぁ。この曲の奥に潜んでいるものを、言葉では言い表せないことを、演奏で表現したいと思っています。

篠崎史紀 インタビュー

ここで十五分間休憩。

第二部

いよいよ初代ゴジラの映画の合わせてオーケストラが演奏する後半の部。始まる前は場所がいまいちだったかなぁと思ってたけど、全然無問題。むしろ端っこだったので自由な体勢でいれたので良かったかも。

肝心の中身は、一言で言うと良かった。今まで何回も見てきた映画だけどBGMが実際に目の前で演奏されてるだけで新鮮味と迫力が違う。はじめのうちは演奏と映画のどっちを見ればいいかわからなくなって混乱してたけど、しばらくすると普通に楽しめるようになった。

やっぱり、マーチあたりが演奏されだすと自然とノッてくるし、重厚な音がなればびっくりする。それ以上に映画そのままの音が目の前から流れてくるのが素晴らしい。特に一番初めの栄光丸の船上で弾いてるハーモニカとギターが、そっくりそのままで聞こえてきたとこにはすげーってなる。いや、そういうイベントだから当たり前だけど、ほんとにすげーってなる。

少しずれるかもだけど、今回は演奏メインになるので映画自体は字幕付きのだった。今まで字幕付きで見たことなかったから、それもまた新鮮だった。聞き流してたようなセリフも字幕で見れるから、あーねみたいな感じにもなったし。声楽の人たちが歌ったあの歌も今まで歌詞が聞き取れてなかったけど生で聞いて歌詞も見れたので満足。

映画自体は見るたびに誰かに感情移入してしまうんだけど、今回は芹沢博士だったかな。なんでか知らないけど今回は博士の苦悩みたいなのにしっくりきてしまった。それはきっと音楽のせい。

最後はアンコール?というかミニコンサート。東宝特撮映画から有名な曲を5,6曲。これも生で聞くとすげーってなる。すげーって。最後、終わって拍手するあたりとかみんな盛り上がってたんじゃなかろうか。ほかを知らないからよくわからないけど。

まとめ

普段、音楽を聞きに外に出たりはしないし、オーケストラとかよくわからないけど、結果的には非常に良い体験だった。ある程度慣れ親しんだ映画ベースってこともあるんだろうけど、行ってよかったなと思える会だった。今年はシン・ゴジラを7月に控えてゴジラ関連のイベントは目白押しなんじゃないかと思う。今回のアクロスの公演も結果的に良かったけどチケットを取るのに出遅れたりしてたのでもう少しアンテナをどうにかしたい。

あと、7月の映画公開前にゴジラシリーズを全部とは言わないまでも見なおしておきたいな。ミレニアムシリーズ辺りは正直見てる回数が少ないのでもう一回見直すのはありだなっと思ったり。

ところでPlaystation VRで映画を見たら一人映画館できるんじゃね?と思って調べてみたら、早速、PlayStation®VR向け
映画『シン・ゴジラ』スペシャルデモコンテンツ 配信決定
とか見つかった。どんだけアンテナ低いんだよ。いままでVR系はVR自体は個人的に3D酔いが激しいのでもうしばらく放っておいていいんじゃないかと思ってスルーしてたけど、ちょっと調べないといけないんじゃないだろうか。VRヘッドマウントディスプレイで映画も見れちゃったりしたら、きっとそれは素晴らしいんじゃないか。

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