アクセシビリティが引き出すWebの”伝える”力 – 福岡アクセシビリティセミナー Vol.1

イベントに参加した

基本情報

項目 内容
*日程 2月18日 (土)
*登壇者 植木 真 氏(インフォアクシア)
*会場 九州産業大学
*まとめ [2012-02-22-6]

ちょっとしたグループディスカッション

・近隣の席の人たちとテーマを決めたディスカッション
・テーマは2つ。自分は前者のグループ
 ・「Web vs テレビ・ラジオ」
 ・「Web vs 新聞雑誌」
・いずれも比較してWebの優位な点を上げていく

自分のグループの話

・好きなときにアクセスできる
・好きなようにアクセスできる
 ・見るペース、巻き戻しや早送り、スキップなど
・マルチメディア
・蓄積でき、過去の情報にアクセスできる

発信側まとめ

・リアルタイムでの情報発信
・ローカル、個人的なこと、経験などが発信できる
・受け手とのコミュニケーション

受け手側まとめ

・必要なときにアクセスできる
・情報拡散、共有が簡単

※ ただし情報の選別を行う必要がある

アクセシビリティってなに?

欧米の定義
: 障害のある人がWebを使えること

日本の定義
: 高齢者、障害者、一時的な障害のある人がWebを使えること(JIS)

Webを使えるとは?Webに必要なアクション

・画面を見る
・読む
・聞く
・理解する
・操作する

これらのアクションが、「できない」、「できるが困難」な人たちを支援することがアクセシビリティ

障害者だけじゃない

今後日本でも大きな割合を占めている高齢者も支援が必要
また、一時的な障害者として様々な状況が考えられる
・メガネやコンタクトを忘れた人
・Webの内容をモノクロの印刷ページで見る人
・動画や音声を再生できない環境の人
・骨折や病気などでアクションが困難な人

アクセシビリティの基本

代替コンテンツを用意する

・画像や動画、その他のコンテンツの代替コンテンツを準備する
・テキストデータが最もアクセシビリティが高い

ただし、すべてのコンテンツをテキストベースにする必要はない
→ 適切な代替コンテンツを準備すれば良い

例1)画像にはalt属性をきちんと付ける
例2)動画に適切なキャプションをつける
 → Youtubeなどでは動画とキャプションを別につければ翻訳用の字幕にもなる
 → テキストをつけることで、可能性が広がる

HTMLでは適切にマークアップする

タグや属性をきちんと付ける。ただし、ブラウザなどによって対応状況に差があるので注意

キーボードで操作できることが大事

・Ajaxのように動的に切り替わるコンテンツが問題
 ・スクリーンリーダーでは利用できないことが多い
 ・マウス操作を前提とした作りになりやすくキーボードで操作できない
  ・現在、WAI-ARIAというWeb標準規格が策定中
  ・JavascriptのライブラリであるDojoやjQueryも対応を進めている

適切なHTMLでマークアップすれば、クライアント側が対応してくれる
また、jQueryなどで標準的に対応していれば、ライブラリ側で対応が進むことも

アクセシビリティは「高齢者」「障害者」対応と誤解されている

アクセシブルなWebは、様々な利点がある
・ユーザビリティの向上
・デバイスやアクセス環境への非依存
・ユーザエクスペリエンスが向上し、リピーターが生まれやすくブランド価値が高まる
・SEO、クローラーフレンドリー

その他の話題

総務省が色々やっているのはわかったけど、もう少しサイトはどうにかならないのだろうか

みんなの公共サイト運用モデル

総務省がまとめるアクセシビリティに関するサイト
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/w_access/index.html

障害者のWeb利用方法をまとめた動画などあり
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/w_access/kanren02_video.html

特に動画は、Web関係者なら一度は見ておいたほうがよい感じ

michecker

同じく総務省が提供するアクセシビリティのチェックツール
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/b_free/miChecker_download.html

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