Future Sync Vol.3に参加してきた

イベントに参加した

概要

項目 内容
日程 2013年05月11日(土) 12:30 – 19:00
会場 九州産業大学
公式ページ http://futuresync.jp/
公式Twitter [@future_sync]
ハッシュタグ [#futuresync.jp]

[@future_sync] : https://twitter.com/future_sync
[#futuresync.jp] : https://twitter.com/search/realtime?q=%23futuresync.jp&src=typd

仕事がらみでドタバタが続いている中でのイベント参加。前日までどうしようかと思っていたけど、勢いで参加。なにげにFuture Sync自体も初参加。FutureSyncは有料のイベントということもあって、最後のLTとクロージング以外はUstreamは配信しないとのこと。なので、ここに書くメモも秘密っぽいことは端折ってまとめておく。

オープニング

Future Syncは「数年後の未来」。いろんな人がいていろんな未来がある。それを同期させることができればもっと面白いものができるのではないか?というネーミング。遠い未来よりももっと近くの未来。そして、Vol.3のテーマは「知識の寄り道」。いつもはあまり触れ合わないようなセッションに参加して欲しい。

ゆとり世代/デジタルネイティブと呼ばれる10代のワカモノが見るセカイ – 吉田 拓巳 氏

フリートーク風のセッション。スピーカーの吉田氏は、家入 一真さんからの出資やアドバイスを受けて高校生で「セブンセンス」を起業したらしい。ノリと勢いで起業する新しい感じ。

サービスについて

10代のネット疑似選挙 Teens Opinion
B-DASH Lab.「ようこそ、近未来。僕らの九州へ」
お年玉.me

お年玉.meは、学生がTwitterのフォロワーなどからお年玉をもらえるようにするためのサービス。2013年1月にリリース。サービスの構築はかなりの短納期。勢いで作った。が、炎上。ハム速にも取り上げられ、TwitterやFacebookでもバッシングを受ける。
セブンセンス社長16歳の吉田拓巳くんが作成したお年玉を貰える乞食サイトが資金決済法に引っ掛かりPayPal規約違反で大爆死wwww

一度は炎上してみたほうがいい。それで分かることも色いろある。とのこと。この辺は家入さんも似たようなことを行っていたなぁっと思う。

ゆとり世代について

参加していたのは、学生半分、社会人半分くらい。簡単な挙手アンケートで、学生の一部には「ゆとり世代」といわれることに不快感があるとのこと。しかし、ゆとり世代は良いものだという話。確かに勉強時間は減ったが、勉強すれば就職できるかどうかも分からない世の中になっている。それよりも時間があるのでいろんなことに挑戦できる世代。

どうせ学生は失うものはあまりないのだから、どんどん挑戦していったほうがよい。

新しい企画

Teens Opinionなどを経験し、新しい企画はどんどん実況して行ったほうが良い。リリースまで内容を秘密にするという今までのやり方は古い。どんどん実況することで参加者が増える。参加者は規格に参加していくことで、規格に親しみや愛着を感じてくれるようになるし、よいアイディアも出てくるようになる。

何をするか?がなくても起業していいんじゃないか?

世の中では起業するに辺り「何をする会社なのか?」「マネタイズは?」などいろんなことを考えることを勧めている進めている。でも、起業をやりたいと思うのなら、やらない理由を考える前にやれば良い。どうせ学生は失うものはあまりないのだから、どんどん挑戦していったほうがよい。マネタイズも後回しで考えれば大丈夫。

広がるAWS − 堀内 康弘 氏

Amazon AWSのエバンジェリスト 堀内氏のセッション。

クラウドファーストが常識になる

広がる事例

・東急ハンズ:自社でデータセンターももっているが、クラウドを活用
・Nasa:火星探査のキュリオシティでもAmazon AWSを活用
・オバマ:ネット選挙で活用。構成などをawsofa.infoで公開
・DropboxやPinterestなどはAmazonのS3というストレージサービスを利用している
 ・単なるストレージサービスだけなく、静的なサイトなどの公開にも利用できる

広がる理由

・企業のニーズが出てきた
 ・今までの固定費としてのサーバ費用から、変動費に
 ・自分でサーバを運用するよりも低額で可能
 ・キャパシティの見積もりが不要。必要になれば追加すれば良い。不要になれば削除すれば良い
 ・サーバ調達のスピード感、敏捷性の増加
 ・サーバの運用などの差別化できない仕事を意識しなくて良くなる
 ・数分でグローバル展開が可能(AWSで世界中に分散できる)

・クラウド側の機能が整ってきた
 ・AWS内にプライベートクラウドが作れるように
  ・VPC(Virtual Private Cloud)、VPN、AWS Direct Connect
 ・セキュアなクラウド(様々な安全規格に合格)
 ・機能の追加も頻繁に行われている

・ソフトウェアのクラウド対応も進んできた
・OSやプログラミング言語、DBなどのミドルウェア
・各種ソフトウェアの対応も進む
・AWSでは、作成時のオプションで自動的にWordpressがインストールされた状態で構築できたりする

Webにとらわれない運用

今までのAWSは、Webサービスの枠組みで捉えられていたが、業務システムなどへの利用も進んでいく。

おすすめの書籍

beyond IA Thinking – 坂本 貴史 氏

IA とは Infomation Architecture(情報アーキテクチャ)のこと。

情報アーキテクチャとは

情報をわかりやすくして、見つけやすくすること。課題解決のための具体的な方法ではなく、解決方法へのアプローチ。コンテンツや技術、デザイン、全てに関わり、「オントロジー(意味論)」、「タクソノミー(分類)」、「コレオグラフィー(振る舞いやルール)」と言ったものからなる。

シナリオが重要

従来、情報アーキテクチャを考える上では、ワイヤーフレームやサイトストラクチャ、ナビゲーション、ラベルなどが使われる。また、ペルソナを使ったユーザの想定やユーザが実際に利用することを考えたユーザシナリオ、ジャーニーマップなども使われる。

が、一番重要なのは、シナリオ。通常、サイト構成から考えていきがちだが、はじめにシナリオを考えることが大事。

モバイルフロンティア

サイトの位置付けをちゃんと考えることが大事。世の中には様々なチャンネル(PC、テレビ、モバイル、ソーシャル)が存在するが、サイトはどの段階で使われて、次にどんな行動を起こして貰いたいと考えるのかを考える。それによって、求められるものが異なる

常に「なぜそうなるのか?」を考える

おすすめの書籍

僕達のWWW Webクリエイターのこれからを考える – 村岡 正和 氏

スライドが公開中

Webは今どこに向かっているのか?

Web Platformという考え方。Webは世界でたった一つのネットワークで世界中がつながっていることに意味がある。前地球的なデータプラットフォーム。One Webという考え方。そのプラットフォーム上で動作する Web Application、Webアプリの時代。

HTML5と最近のWebの進化

HTML5は、Webの進化を加速させたキーワード。試しにHTML5が出てからのブラウザのバージョンアップの速度は加速されている。

最近のWebの進化は以下の様な物が考えられる

機能性
: HTML5 APIsを始めとするAPI群。ブラウザだけではなく、デバイスのAPIも叩けるようになってきている
: GPS、加速センサー、Bluetooth、USBなど

安定性
: ブラウザの進歩

高速性
: asm.jsを代表とする取り組み。ゲームのような物理演算やレンダリングが可能に
: Tear-able cloth in asm.js
: Epic Citadel

相互運用性
: Firefox OSやTizenなどWebブラウザをベースとしたOSの登場

村岡 氏の注目するHTML5の技術はAppCacheとWeb StorageといったWebのオフライン化を可能にする技術。これにより高速なユーザ体験が可能になる。

Webクリエイターとしてどう考えるか?

・Webサイトからアプリへのシフト
・Web技術は、ブラウザの外へ広がっていく
・WebビジネスはWeb制作業界の外へ広がっていく

一見すると活躍の場が広がりそうだが、Webの技術は敷居が低い。そのため異業種からの参入やクリエイターの増加など急激なコモディティ化が進むかもしれない。そうなったとき、Webクリエイターとしてどう生きていくか?

Webクリエイターの定義を変えよう ###

今までのWebクリエイターは、デザインする人、開発する人などを指す言葉だった。それを分野にとらわれず別のキーワードで捉え直す。
・Web制作で高いパフォーマンスを発揮できる人
・様々な場面でWeb技術を活用できる人
・Webに関わる業務でイニシアチブを取れる人

キーワードは「作るから創るへ」

そのためには、深い知識、実践力、ノウハウ、最新の情報、様々な業界の知識などを磨いて、活かしていく事が大事。

監修した書籍

Webアクセシビリティ事例集およびJIS X 8341-3:2010解説書

Co-Creative時代の企画・ディレクション – 阿部 淳也 氏

今のやり方を疑ってみて、考えて行動することが大事。

僕たちは何者なのか?
Webの領域は広がっていき、様々なものや事が多様化して複雑になっていく中で、Web Productionはどうなるのか?
その変化を危機と捉えるか、チャンスと捉えるか?

動画の紹介

R/GAのプロモーション動画
 ・テクノロジーは人生を変える
 ・アナログ時代の受動的な人たちは、デジタル時代のアクティブな消費者に取って代われれた

Epic Mixのプロモーション動画
 ・スキーと山をプロモーションするのに、山全体をソーシャル化した
 ・RFID を使ってユーザの行動を可視化、ゲーミフィケーションも取り入れた
 ・従来のアナログなプロモーションとは全く異なる

認識を変えるのではなく、現実を変えることが重要
今までの広告は認識(イメージ)を変えようとしてキャンペーンやカタログを作ろうとしていたが、これからは新たな付加価値(利便性の提供、関係性の構築など)へのシフト、コミュニケーションプラットフォームの構築へのシフトを考える必要がある。

これからのWeb Production

・競争から協業へ。クライアント、エージェンシー、プロダクション、開発者
・短期的な広告から、中期的な投資へ
・広告予算(費用)から、マーケティング予算(投資)へのシフト

Webはタッチポイントの一つでしかない

そのために

・クライアントと一緒に提案から考える時代へ
・そもそもクライアントの与件は正しいのか?
・アイディアや要件は無償ではないという認識の共有。

ワークショップをクライアントと共同で行うことで、ビジネスの要件、現状の問題点、ユーザニーズなどを共有化していくことができる。また、クライアントを巻き込むことで、クライアントにも自分で決めた感がでて手戻りが少なくなる、戦略レベルでクライアントに関わることができるようになる、プロセスの見える化ができるようになり予算が付けられる様になったりする。

また、共同でワークショップをやるにあたって、席をバラバラにして座ったり、発言を偏らないようにしたり、終了後写真をとって置くなど、色々な工夫が必要になる。いきなり、初めからやろうとすると大変になりすぎるので、毎日の中で少しずつ変えながら準備をしていくことが大事。

LT大会 + クロージング

当日募集したLTに10組以上の参加。イベントの告知や紹介など盛りだくさんのLT。また、3分間のLTでほとんど時間オーバーがないという珍しいLTだった。イベント事の告知のみを列挙しておく。

また、LT大会とクロージングのみUstreamで配信されていた様子。
Ustream

GDG DevFest Japan 2013 Google I/O 報告会
: 2013年5月25日(土) 九州産業大学 情報科学部
: Google I/Oの報告会

TDD Boot Camp Fukuoka 2013
: 2013/06/15 (土) – 2013/06/16 (日) 福岡県Ruby・コンテンツ産業振興センター
: ブートキャンプ式にTDDを体験するイベント。テストの書き方と利点を2日間に分けて
: テストが使えれば、言語は問わない。学生無料

Agile Japan 2013 福岡サテライト
: 2013年5月26日(日) 福岡県Ruby・コンテンツ産業振興センター

Qu De L 福岡の学生のためのデザインを語る場
: デザインを学んでいる、デザインに興味のある福岡の学生のためのデザインに関するあれこれを情報交換するFBページ

八時間耐久作品制作会
: 毎月やっているイベント
: クリエイターが集まって、8時間で実際に作品を創るイベント

福岡市西区プログラム勉強会
: 2013年5月26日(日)

カナダ ブリティッシュ・コロンビア州「ICT・デジタルメディア産業セミナー」
: 2013年6月4日(火)

AWS Summit Tokyo 2013
: 6月5日、6日の2日間
: 東京都品川

明星和楽
: 今年も秋ごろに開催予定

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