サイドF&サイドH

お話を作った

サイトF

その日もいつもと変わらない一日だった。いつもどおり起きて、顔を洗って、身支度、飯食ってってな。でも、いつもとぜんぜん違うことが起きた。急に何かに引っ張られるような感じがして視界があやふやになっちまった。

え?何に引っ張られたのかって?知らないよ、そんな感じがしただけだ。あの感覚はそれ以外には表現できないな。お前もそうなってみればわかるよ。

気がつくと、すごく眩しいところにいた。とても眩しくて目も閉じられないくらいだ。しばらくして目がなれてくると、どうもひどくだだっ広いところにいるらしい。そうだな、いつもとは全く別のところにいるんだなと言うことだけがわかった。

身動きは取れないまま、目だけで周りの様子を伺っていると、向こうの方から何かが近づいてくるのがわかった。何かって?なんだろう、自分たちとは全く違うものだった。今まで見たこともないような形のなにかが近づいてきたんだ。俺は怖くなって叫んだ、いや確かに叫んだが声が全く出でなかった。ただただ、口をパクパクさせるだけしかできなかった。

その何かはとうとう俺に触れて、体中を探るように這い回っていた。今思い出しても体中が怖気が震ってくる。あちこちを触られてなにか道具のようなものを当てられたり、体の中から何かを取り出されたような、そんな気持ち悪い感覚だけが続いた。

俺は逃げ出したくても、体一つ動かすことさえ出来ずに気持ち悪い感覚に耐えていた。

どのくらい経っただろう。また、急に体が引っ張られるような感じがして気を失ってしまった。次に目が覚めたときは、いつもの世界。体は動くし、息もできる、声も出る。俺は叫んだ、開放された!自由だ!!周りの奴らが変なやつを見るような目を向けてきたが知った事か。俺は帰ってきたんだ!

しばらくして冷静になると、さっきまでのことは悪い夢だったんじゃないか、そう思い始めてきた。だって、いつもと変わらない日常がここにあったから。でも、体に残るあの感覚、朝起きたときはなかった気持ち悪い感覚だけは、確かにあれは夢じゃなかったんだと告げていた。

そんな顔するなよ、お前が聞いてきたんだろ、面白い話はないかって。え、面白くない?そりゃぁ悪かったな。続き?そんなものはないよ、悪い夢だったんじゃないかって今では思ってるさ。この話はここでおしまいだ。

サイトH

今日は全然釣れないなぁ。せっかく朝早くから来たってのに、もう昼前だぜ、ったく。

お、かかったな、よしよし、釣れた!

あー、なんか微妙に小さいな、どんくらいだ。こりゃリリースかなぁ。せっかく釣れたんだけどなぁ。ほうら、大きくなったら、また引っかかりに来いよな!

まぁ、こういう日もあるさ、腹も減ったし帰るとするか。

今回も特にストーリーキューブスを使ったわけじゃないけど、とりあえず。

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