アルカナストライク

感想・レビュー
  • セガサターン
  • 株式会社タカラ
  • 1997
  • カードゲーム+RPG
  • セーブデータ一つに付き77
  • アルカナストライク関係サイト

一頃流行ったカードゲームをモチーフにしたRPG。要するに敵を捕獲してカードを収集、その集めたカードでデッキを作り、そのデッキを使って敵と戦い以下繰り返し、なゲーム。戦いの形式は遊戯王っちゃ遊戯王、ポケモンっちゃポケモン。敵味方最大2体づつまでモンスターを召還し、主人公は後ろから補助する。で、主人公のHPが0になったら終了、そして負けた場合は所持金半分のダンジョンの外に放り出される。一応総数約300枚(マニュアルより)のカード毎に属性やレベル、ランクアップ(進化)が存在してカード収集のほかに育成の楽しみも。また、著名?な絵描き陣にデザインさせたレアカードなんてのも存在している。

グラフィック・エフェクトは当時としてはかなり凝っている方だと思われ。ただ、そのためにテンポをかなり犠牲にしている。デッキ構築の画面も一覧性が無くかなり見づらい&構築し辛い。これはカードゲームとしては致命的である。ロード時間は実際にはそれほどでもないが、テンポが悪いためやたら長く感じる。いや、昨今のゲームと比べるとやはり長い方なのかもしれない。カードショップについてもカードの売買をする際に一度会話を終了させてからでないと売り買いの間を行き来できないなどいくらかの不満が残る。

ストーリーはいきなりカードの世界に召還された主人公が特に説明も無く世界を救うよう強制されると言うかなり強引な導入から始まる。まぁ、きれいな目をしていると言うのが説明と言えるのならば、強引ではないとでも言うのだろうか。ちなみにこのゲームの目的は各エリアを廻ってアルカナカードと呼ばれるカードを集めることにある。このアルカナカードは戦闘中にも使うことが出来、様々な効果を発揮する。

ストーリーの導入としては、システムを段階的に説明してくれる比較的親切な方。ただ、その際にも一々細かいエフェクトが入るためうざく感じる事しきり。エリア間の移動はそのエリアの名称を選択するだけで良く道に迷う心配は無い。ダンジョン内では似たような地形が意味も無く続くため、ダンジョン内の移動が非常に面倒くさく感じる。また、敵とのエンカウントはランダムではなく、ダンジョン内に配置されているカードによって行われる。このカードは各属性によって色分けされており、その色見ることで戦う前に敵に合わせたデッキの構築が可能というヌルゲーぶり。対戦するまで相手の手の内が分からないと言うカードゲームのスリルをなんと心得とるのだろうか。

音楽に付いては特に無い。ただ、OPのへたれっぷりは良い感じである。OPの曲はThe Alfeeのガブリエル・田中@課長王子似の人がプロデュースしているっぽい(ファミ通で読んだ気がする)が、これにはどうにかならなかったのだろうか。前奏部分はカッコイイのだが、歌詞が笑える。それ以外のBGMについては次第点。特に耳障りなところも無い。OPのグラフィックスに付いては画質がダメダメ。そこら辺のプロモをVHSで5回ほどダビングしまくったくらいの画質。あーんどチープさ。って言うかこのゲームOPとプロモを同一視してないか。

まぁ、総論としては、嵌まる奴はカード収集と育成に嵌まるんだろうけどね、それ以外の人間にとっては見るべき事の無いゲーム。

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