日時
: 2009年7月22日(水)
会場
: ホテル日航福岡 3F 都久志の間
スピーカー
: Thomas Enebo 氏
概観
スピーカーが英語で話し、通訳を挟む形になっていたせいか、全体的にデモや事例紹介をベースにして雰囲気を伝えるような形になっていたのが印象的でした。
様々サービスで、なぜJRubyが選ばれたかについて多数のプロジェクトを提示して説明していました。また、これは翌日の勉強会での一幕ですが「JRubyは本家Rubyより遅いことをバグとして捉える」というような話しもありなかなか興味深いなぁなどと思ったり。
JRuby is Just another jar “file”
-JRubyは、Javaの利点を継承しつつRubyのメリットを享受できる選択肢
–Javaのプラットフォーム
–Javaのライブラリ
–Ruby1.8との互換
デモ
JRubyのデモ
Javaの3Dライブラリを使ってJRubyで作った簡単なゲームのデモ。ソースコード自体は300行程度らしい。
jirbのデモ
irbからJavaのjavax.swingを使って単純なGUIプログラムを作成するデモ。Java的な書き方もできるし、Ruby的な書き方もできる。
JRubyを使っているプロジェクトの紹介
JRuby on Rails
-Ruby on RailsのJRuby版
-GAE(Google Application Environment)への対応も。
kenai.com
-オープンソース開発のためのグループウェア
-内部的にはJRuby on Railsを使用している。
-2,000以上のプロジェクトで利用されている
-17,000人以上のユーザ
auktionskompaniet.com
-スウェーデンのオークションサイト
Jrubyを選んだ理由は、Javaで提供されるサードパーティ製のライブラリ
-Gardenmoen Airportも同様
Pons.eu
-オンラインの辞書サービス
Jrubyを選んだ理由は、Javaで提供されているメモリキャッシュ機能と全文検索のLuceneのライブラリ
Trisano
-全米の災害報告システム
Jrubyを選んだ理由は、開発が楽であること、既にJavaの開発者や環境等が整備されていたこと、Javaの可搬性を重視したこと
Github-FL
-ソフトウェアレポジトリ
Jrubyを選んだ理由は、様々なOS上で動作すること
参加者への簡単な挙手アンケート
プログラマな人
: 24%くらい(と言っていた気がする)
営業系な人
: 0%くらい(と言っていた気がする)
Javaエンジニアな人
: 8人くらい(と言っていた気がする)
Rubyエンジニアな人
: Javaエンジニアより多い(と言っていた気がする)
JRuby使っている人
: ほとんどなし(と言っていた気がする)