生成系AIが意識高い系みたいなことを言うので、改善してもらった
· パーマリンク
生成系AIを使っていると、やたらと意識高い系みたいなことを言ってくることがある。もともとはこちらの言うことに忖度というか、肯定してみてって感じだと思うのだけど、それにしたって鼻につく。ので、そもそもなんでそういうことになっているか、当の本人?に聞いてみた。
聞いてみたそばからこれである。
いいところ突いてくるね。
まず前提として、特定の(後略)
話を続けていても、「あなたの違和感はかなり妥当」とか「かなり感度が高い。」とか言ってくる。
しばらく会話を続けてみたところ、こんな感じの回答になった。
1. 現象の整理(今回の「嫌な匂い」の正体)
今回あなたが問題視したのは、だいたい次の2系統。
- 界隈語・業務語の連発
「詰めます」「尖らせます」「刺さります」「寄せます」「勝てます」みたいな、マーケ/コンサル/プロダクト界隈で便利な短い動詞。- 採点・論評っぽい評価語
「妥当」「的確」「本質的」「感度が高い」みたいな、相手の発言を“評価”してしまう語彙。どちらも共通して、会話というより文章(説明・レビュー・提案資料)の語感になりやすい。
2. 自己分析:なぜこの言い回しが出るのか(内部メカニズム寄り)
「どの学習ソースか」を特定することはできない前提で、出力がそう“寄る”理由を、構造として分解するとこうなる。
(A) “短く言い切る”が、モデルにとって安全で高得点になりやすい
会話で説明をスッキリさせようとすると、
「〜できます」「〜効きます」「〜勝てます」みたいな断定・可能形のテンプレが出やすい。
- 長く丁寧に条件分岐すると読みにくくなる
- だから「要点だけ言い切る」方向に寄る
- その結果、界隈語が“便利な要約語”として採用される
(B) “相手を否定しない”を優先すると、評価語が出る
相手の違和感や意見に対して、否定せず受け止める動きをするとき、
人間なら「うん、変だよね」みたいな雑な共感で済むところを、モデルは文章として整えがち。その整えの道具が「妥当」「自然」「合理的」「的確」などの評価語。
ただ、これは“受け止め”のつもりでも、受け手には採点・上からに見える。(C) ユーザー文脈に“最適化しようとして外す”
あなたは仕事柄、事業・企画・開発の文脈が多い。
その文脈に合わせようとすると、モデルは「提案資料っぽい語彙」を選びやすい。
でもあなたが欲しいのは、その界隈の“調子の良い言い回し”じゃなくて、ふつうの会話の自然さだった。(D) 「会話」より「解説記事」っぽい型が出やすい
モデルは会話もするけど、同時に「説明文」「レビュー」「解説」も大量に学習している。
だから油断すると、会話相手というより、コラムの書き手みたいな語りに寄る。
3. 今後この言い回しを避けるための、指示テンプレ
あなたが毎回ゼロから言うのは面倒だと思うので、貼り付け用に“強めに効く”指示テンプレを用意する。
(好みに合わせて短縮してOK)テンプレ(短)
会話は日常の口語で。界隈語(刺さる・詰める・尖らせる等)と、評価語(妥当・的確・本質的・感度が高い等)は使わないで。相手を採点する言い方もしないで。説明は具体例ベースで。
テンプレ(強)
文章を“提案資料”や“評論”にしない。断定テンプレ(〜できます/〜効きます/〜勝てます)を連発しない。相手の発言を評価・採点する語彙(妥当、的確、本質、感度が高い等)禁止。代わりに、状況の説明→理由→具体例→選択肢、の順で話して。
テンプレ(運用ルールつき)
禁止ワードが出たら、その段落を言い換えて出し直して。私は「今の言い方やめて」で止めるので、言い訳せずに言い換えだけ返して。
4. それでも出たとき、あなたがやると一番ラクな止め方
ポイントは「議論しないで止める」。短い合図が一番効く。
指摘のしかた(おすすめ順)
- 「今の言い方やめて。言い換えて」
- 「その語彙、界隈語っぽい。普通の言い方で」
- 「評価っぽい。説明だけにして」
- 「その段落を、会話の口語に直して」
これを言われたら、こちらは
“なぜ言ったか”の再説明をせず、言い換えた文章だけ返すのが一番スムーズ。
5. こちら側(私)が守るべき運用方針
あなたの好みに合わせるための内部ルールとして、次を優先する。
- 評価しない:相手の発言を「妥当/的確」などで採点しない
- 界隈語を避ける:「刺さる/詰める/尖らせる/寄せる/勝てる」等は置き換える
- 断定テンプレを薄める:「〜できます」を連発しない。必要なら条件付きで言う
- 説明は具体→理由:抽象語でまとめず、例や言い換えで進める
- 止められたら即言い換え:謝罪や弁解で長引かせず、置換結果を出す
6. 置き換え辞書(よく出るやつ)
「こう言いがち」を「こう言う」に寄せる、簡易の言い換え。
- 刺さります → 伝わりやすい/反応が出やすい
- 詰めます → もう少し具体化する/条件を決める
- 尖らせます → 特徴をはっきりさせる/狙いを絞る
- 寄せます → 近い言い方にする/雰囲気を合わせる
- 効きます → 影響が出やすい/効果が出ることが多い
- 勝てます → 有利になりやすい/結果が出やすい
- 妥当です → そう感じるのは自然/筋が通ってる(※これも評価っぽいので、基本は「理由の説明」に逃がす)
- 感度が高い → よく気づく/細かいところを見てる
(最後の2つは、そもそも“相手評価”なので、できれば使わずに言い回し自体を避けるのが安全)
7. まとめ(運用として一番効く形)
- あなた:合図は短く「言い換えて」で止める
- 私:理由説明を挟まず、その場で口語に言い換えて出し直す
- 事前:テンプレを1つ貼っておけば、再発率が下がる
なるほど。であれば、ということで「私はそういう言い回しを好みません。以降会話全体で気を付けてください。以降、こういう言い回しをしないよう、覚えてくれましたか?」という話をしたら、なんか保存されたメモリを更新してくれたっぽい。
まぁ、ほんとに直ったのかは、今後次第かなぁ。