登壇者: 関 治之 氏(@hal_sk)
動画
: http://www.ustream.tv/recorded/16877864
sinsai.infoについて
ジオメディアサミットについて
・2008年頃から始まったボランティアベースの勉強会
・元々は位置情報に関する情報を交換する飲み会から
・GMS(Geo Media Summit)の3原則
・オープン
・中立
・交流重視
ジオメディア
Geographic + Media Serviceからの造語。よりメディアよりなイメージ
ソーシャルグラフ+位置情報
・スマートフォンの普及
・GoogleMapなどの位置情報に関する公開されたAIPの充実
・ソーシャルジオプラットフォーム
・Facebook Place
・Twitter
震災とジオメディア
様々な取り組み
・Yahoo Japanの被災地エリアガイド
・おそらく日本で一番見られたサービス。Yahoo Local Platform
・Google
・Google Crisis Response
・Google Person Finder
・過去の震災などでも提供している
・ホンダ
・自動車通行実績情報マップ
・インターナビで通行した道を集計し、通行可能な道路情報を提供
・防災科学技術研究所
・ALL311:東日本大震災
・自治体からの情報を提供
組織だけではなく、個人でも活動
・アンドロイドアプリを作る
・風@福島原発 – Android マーケット
・Mapping活動
・炊き出しマップ
・Wiki的な手法で地図を作る
・OpenStreetMap Japanでは、公開された衛生情報をもとに地図を作っていく
・震災を機にユーザ数が増加
sinsai.info
東北大震災後4時間で立ち上げた震災情報を集約してマッピングするサービス
Ushahidiを使ったサービス
・sinsai.infoのベースとなった位置情報にカテゴリ付きレポートを投稿できるサービス
・ケニアでの選挙監視のために作成されたオープンソースプロジェクト
・ハイチの地震でも使用され有名に
・リビアでも使われているらしい
たまたま、メンバーの一人がUshahidiを調べていたため、迅速な立ち上げができた
sinsai.infoの特徴
・ボランティアのモデレータが12000レポートを収集
・メール、Twitter、投稿Formなどから、モデレータが人の目で確認し、掲載
・掲載時には、テキストから人手でジオタグレポートも付与している
・レポートに変化があった場合には返信も書ける(「救助が必要」→「救助された」など)
・APIベースでの情報提供が可能
・Usahidiのもつ機能
・これにより、他サービスへのデータ提供が行い易くなった
ソーシャルメディアととして
・ソーシャルの力で個人の力がまとまりやすくなったように感じる
・Sinsai.infoもTwitterで技術者を募集した
sinsai.infoの今後
・コアバリューはエンジニアとクラウドベースの体制
・様々なNPOと連携していきたい
・「次」に備える
被災地とIT
ミスマッチ
現場のニーズとサポートが上手く一致していない状況が見られた
・現地でITを展開できる人が少ない
・そもそもニーズにマッチしなかった
現地でニーズを掘り起こして、ソリューションを提案できる人が必要
情報伝達のボトルネック
現地では、対応に追われて情報の流通が飽和してしまい、必要な情報が被災地の外まで届かない
Google Person Finderでは、現地の負担を軽減するため名簿を写真で撮影し、文字起こしや登録などは被災地の外にいる人たちがボランティアで行う
災害に備えていたIT組織が少なかった
・Googleなどのグローバル企業では、過去の災害への対応の実績があり、迅速な対応が可能になった
・sinsai.infoでもハイチの地震の際に使われたUshahidiを使うことで、迅速な展開ができた
ただし、多くの組織ではITを使った緊急時のフローは存在しない
「IT防災訓練」を!!