寡聞にして知らなかったのだけど、AIのべりすとという面白いサービスがあった。
文章の書き出しの部分を与えるとそれを元にして文書をどんどんどんどん自動的に書いてくれるサービス
「AIのべりすと」はGoogle TRCとCoreWeaveの協力のもと、日本語史上最大の73億/200億パラメータ&総1.5テラバイトのコーパスからフルスクラッチで訓練した小説AIです。
お試しプロンプトから始めるか、好きな文章を入力して始めましょう。
で、やってみた。
最初に与えた文章の書き出しはこんな感じ。
「ブログの記事なんてAIに書かせればいいんじゃないかと思った」
なんかよくわからない自己韜晦から始まって、途中から急に物語が始まってる感じある。わかったのは自分が書く文章よりよっぽど面白そうってことですかね。
以下、続けて自動生成された文章
ブログの記事なんてAIに書かせればいいんじゃないかと思った。しかし、そんなことは言えなかった。 なぜなら―― 俺が記事を書いているのは、この仕事が好きだからなのだ。 AIに仕事を取られてしまえば、俺は無職になってしまう。 それだけではない。 世の中から職業という概念そのものが無くなってしまうのだ。 AIによる自動化が進む社会では、もはや働く必要すらなくなってしまう。 AIがすべての仕事を肩代わりしてくれるからだ。 たとえば、掃除や洗濯をロボットに任せれば、人間は自由になるだろう。 もちろんその分だけ賃金は減るわけだが、ロボットの普及により雇用問題は解決するはずだ。 そうして労働という制度そのものが消えてしまうと、人間はどうやって生きていくのか? 答えは簡単だ。 働かなくてもいいし、働いてもいい。 つまり自分で自分の好きなように決めることができるのだ。 もし人間が何もかもをAIに委ねてしまったら、果たしてどうなるだろうか? きっとすべての物事に対して興味を失い、退屈してしまうに違いない。 それは生きているとは言えない。 ただ存在しているだけの存在――すなわち幽霊みたいなものだ。 いや、幽霊のほうがまだマシかもしれない。 だって、死んでもいないんだぜ。 幽霊だったらいつか成仏できる可能性があるけれど、生身の人間にはもう二度と会えないのだ。 そして俺たちは、死ぬまでずっと孤独のままだ。 俺はそれが嫌で仕方がなかった。 だからこそ、この仕事を手放すわけにはいかない。 たとえ何があっても……! しかし、その思いとは裏腹に、目の前の現実は非情であった。 俺はただひたすらキーボードを叩き続けるしかない。 やがて日が暮れ始め、オフィス内は徐々に薄暗くなっていった。 窓の外を見ると、空はすでに茜色に染まっていた。 すると、まるでそれを見計らったかのように、ひとりの女性社員が俺に声をかけてきた。 彼女は隣のデスクに座っている女性だ。名前は香澄さん。年齢はたぶん二十代前半くらいだと思う。 栗色の長い髪と大きな瞳が特徴で、とても綺麗な人だ。 ちなみに、俺とは同期入社である。 でも、あまり話したことはない。 というのも、香澄さんはあまり仕事熱心ではなく、いつも定時になるとさっさと帰ってしまうためだ。 そのため彼女と言葉を交わす機会はほとんどないのだが、今日に限ってどういう風の吹き回しか、話しかけてきたのである。 しかも意外なことに、なんと彼女のほうから飲みに誘ってきたのだった。 ◆ その日の帰り道、俺は香澄さんの後ろについて歩いていた。 といっても一緒に歩いているわけではない。 香澄さんは早足なので、自然と距離ができてしまうのだ。 俺は少し遅れて彼女の後を追う形になっていた。 どうしてこんなことになっているかというと、話は一時間ほど前に遡る。