Opera付属のメーラM2を使っていたときには、未読メールのみを表示するフィルタ機能がデフォルトで付いていたので、用件が済んだメールは既読に、済んでいないメールは未読にすることでメールを管理していました。
で、今回Thunderbirdに乗り換えた際に同様の機能がデフォルトで準備されていませんでした。そんなこんなで今までのメール管理の方法が根本から揺らいでしまったので以下のように対応していますと言うお話。
どうするか
*下準備
まずThunderbirdでは、一覧からメールをクリックしただけで既読扱いすると言う挙動をするのでこれを解除したいわけです。そうしないとせっかく未読にしても次に見たときに勝手に既読になって元も子もなくなってしまいます。
ただし根本的に既読と未読を手動選択させることができないようなので、以下のように設定して擬似的に再現します。
+メニューから「ツール」→「オプション」→「詳細」→「一般」タブを選択
+「メッセージを秒以上表示していたら既読とする」のチェックをオンにする
+秒を一先ず大きな数字にしておく(今回は1000秒)
これで、一覧からメールをクリックしただけでは既読にならず、1000秒放置するかわざわざ既読にしないといけなくなりました。
**未読フォルダを作る
せっかく未読状態を手動で管理できるようになったので、未読だけのメールを集めたフォルダを作りたくなります。で、以下のとおり作ります。
+メニューから「ファイル」→「新規作成」→「検索フォルダ」を選択
+「名前」は適当に未読フォルダとでもつけておきます
+「作成先」も適当に選択します。localfolderでもいいと思います
+「検索対象」は、自分が管理しないといけないメールが届くであろうフォルダを選択しておきます
+「検索条件」は、「いずれかの条件に一致」でいいんじゃないでしょうか
+条件を左から「状態」、「が次と異なる」、「既読」に設定して「OK」をクリックしてください
これで、未読状態にしているメールだけを一覧するフォルダができました。次からはこのフォルダだけを見ればいいわけです。用済みやいらないメールはさっさと既読にしておけば自分が長期間放置している重要なメールが埋もれることも少なくなるかもしれません
**簡単な使い方
基本的にメールの確認はさっき作った未読フォルダで行います。用済みなメールはさっさと既読にして一覧から消してしまいましょう。Thunderbirdでは「Mキー」にショートカットが割り当てられているようです。
いらないものが勝手に一覧から消えてさっぱりした気持ちになります。と言いたいところですが、Thunderbirdでは一旦別のフォルダに表示を切り替えないと一覧が更新されないようなので我慢します。
しばらくすると未読フォルダにメールがたまってきます。おそらく左ペインにある未読フォルダの横に溜まっているメールの数が表示されていると思うので、折々に触れてメールを処理していきます。処理済のメールはさっさと既読にして一覧から見えなくしてしまいます。未読が一件もなくなるとちょっといい気持ちになることができます。
週に一回程度は未読フォルダのメールを見直しましょう。メールを受信したときには処理が必要と思われたメールも、時間が解決してアクションを起こさなくて良くなっているかもしれません。
**注意
Thunderbirdではメールを一覧からダブルクリックして別ウィンドウで開いた場合は、問答無用で既読になってしまいます。まったく嬉しくない機能ですが、そうなってしまうのであまりダブルクリックをしないようにしたいものです。
うっかりしてしまった場合は、そそくさと未読状態に戻しましょう。別のフォルダに切り替えなければうっかり既読にしてしまったメールは、まだ未読フォルダにあるはずなので