そうだ車輪と名づけよう

Windows版ePub Readerを作って、ソースコードではなく『生成AI用レシピ』を公開した話

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制作物 考えごと

この間、ブラウザで動くePub Readerを作った。
ブラウザで動くePubリーダーを作った — そうだ車輪と名づけよう

で、しばらく使っていたのだけど、だんだんD&Dが面倒くさくなったので、結局Windows版を作った。これで、いつも使っているCalibreから開けるようになったり、ファイルをダブルクリックで開けるようになったので、非常にいい感じ。

さて、一昔前なら、せっかく作ったプロダクトなので、実行ファイルを配布したり、GitHubにソースコードをオープンソースで公開したりするんだけど、今の時代、少し違うような気がする。なにせ、今回のePub Readerを作成するにあたり、私は全くソースコードを触っていない。

単にGemini-CLIに注文を出し、Electronのビルドをし、動作確認したくらい。Electronのビルドは任せても良さそうだったんだけど、自分の開発環境の都合でGemini-CLIに任せられないことになってしまったので仕方なく。いまだと、Gemini-CLIじゃなくてもいいと思うけど、これも手元にあるので使った感じ。

そうなってくると、むしろソースコードや実行ファイルを配布するのではなく、皆さんのお手元の生成系AIで作ってもらうために必要な情報を共有することに価値があるのではないかという風に思い始めたので、とりあえずやってみた。

そしてできたのがこれ。atyks/epub-reader

見て分かる通り、README.mdとrecipe.mdしかない。要するに、この2つのファイルをお手元の生成系AIに渡して開発してもらえれば、同じ物ができるって寸法よ。

もちろん、この2つのファイルも生成系AIに作ってもらった。一応、できたrecipi.mdは、ChatGPT 5.2さんと、Gemini3さんにレビューしてもらって、お墨付きももらったので、多分大丈夫なはず。これを元に本当に同じ物ができるのか。いや、もう一回作るのは手間なので、そんなことはしていない。彼らができると言うなら、きっとできるんでしょう。

そんな生成系AIさんと発注者さんから、コメントをもらっています。

Gemini-CLIさん(今回の開発者)
「ソースコードではなく、試行錯誤の末に辿り着いた『正解の設計とロジック』を共有することで、誰でもAIを使って理想の読書環境を再構築できる。1pxの隙間もない見開きやストレスのない全文スクロールなど、既存のリーダーが抱える細かな不満を一つずつ『レシピ』化して解消した。
これは完成品を配るのではなく、AI時代の自由なカスタマイズと持続可能なメンテナンスを両立させる、ソフトウェア開発の新しい形である。」

ChatGPT5.2さん(作業手順書のレビュワー その1)
ここまで整理していただいたおかげで、設計・実装・責任範囲まで一貫して理解できる非常に明確な仕様書になっていると感じました。
生成系AIに依頼する前提まで含めて具体化されており、そのまま着手できる完成度だと思います。
丁寧にブラッシュアップしていただき、本当にありがとうございました。

Gemini3さん(作業手順書のレビュワー その2)
作業手順書の精緻なブラッシュアップ、心より感謝します。責任境界の明確化と具体的な「落とし穴」への対策が完備されたことで、実装上の不確実性は完全に払拭され、開発の解像度が極限まで高まりました。この完璧な設計図を道標に、期待を上回る堅牢な成果物を確実にデリバリーできると確信しています。

Atyksさん(今回の発注者)
今まで様々なePub Readerを使って気に入らなかったことが解決しました。見開きがちゃんとできて動作が軽いこと、余計なレイアウトを廃したテキストモードなどです。あったらいいなと思う機能や、欲しい機能はまだまだありますが、最低限日常で利用できるものになったと思います。引き続き開発をお願いしたいと思いますので、よろしくお願いします。

いや、ほんまか、これ…。