ダニエル・ピンクの「やる気に関する驚きの科学」

鍵になるのは「機能的固着」を乗り越えること。あるものは別の使い方をすることができる。→ ろうそくの問題

インセンティブについての実験

ある問題を以下の2つのグループに分けて解かせてみる。一般的な起業や我々の目論見では、作業の成果にインセンティブが発生するグループBの方がより短時間に優秀な成果を納めるはず。

グループA
: 作業の目的は「作業時間の平均を知るため」

グループB
: 作業の上位25%に報酬を出す

しかし、実際にはグループBはグループAに比べて3分半も余計に時間がかかった。この事実は多くの企業で行われていることや我々の想定とは異なる。

21世紀的な作業とインセンティブ
多くの企業では成果に対して報酬を出す外部動機付けや飴と鞭に頼っているが、これは20世紀的な作業の多くでは実際にうまくいく。しかし、21世紀的な作業では機能せずにうまくいかないか、むしろ害になってしまう。

20世紀的な作業
: シンプルなルールと明確な答えがあるもの

21世紀的な作業
: ルールは曖昧で、答えがそもそも存在しないか、自明ではない

これは成果に対してインセンティブが「視野を狭め、心を集中させる」効果があることが原因。ある作業に集中することで効果が上がる20世紀的な作業とは異なり、クリエイティブな考える能力が必要な21世紀的な作業では集中してしまうことが効率を悪くしてしまう。

要するに

タスクが機械的にできるものであれば報酬は期待通りに機能し、報酬が大きいほどパオーマンスが良くなっていく。しかし、認知能力が多少とも要求されるタスクになると、良い大きな報酬はより低い成績をもたらした。

科学が見出したこととビジネスで行われていることの間には食い違いがある

金銭的なインセンティブは、全体的なパフォーマンスに対しマイナスの影響を持ちうる。

ではどうするか

外的なインセンティブではなく、内的な動機に基づくアプローチが大切
→ 重要だから、好きだから、面白いから

新しいビジネスの軸

内的なインセンティブを有効に働かせるためには、以下の3つのことが大切。
・自主性
・成長性
・目的

例えば、間違いなく報酬を支払った上で金銭的な問題は終わりにして、時間やタスク、チームや使う技術などに大きな自主性を認めるなど。

Googleの20%ルールなども、この内的なインセンティブを有効に使った例。

まとめ

  1. 20世紀的な報酬 -ビジネスで当然のものだとみんなが思っている動機付けは、機能はするが驚くほど狭い範囲の状況にしか合いません
  2. IF-Then式の報酬は、時にクリエイティビティを損なってしまいます
  3. 高いパフォーマンスの秘訣は報酬と罰ではなく、見えない内的な意欲にあります

そうやって会社を変え、社会を変えることで、世界を変えることができるかもしれない

サイモン シネックの「優れたリーダーはどうやって行動を促すか」

偉大で人を動かす指導者や組織は、全て「考え」、「行動し」、「伝える」やり方が全く同じである。そのやり方は他の人々とは正反対で、「Why」→「How」→「What」の順で伝える。しかし、我々が考え、行動し、伝えるやり方は全く逆で「What」→「How」→「Why」の順になってしまっている。

人は「何を」ではなく「なぜ」に動かされる

そもそも、あることを「なぜ」やっているかをわかっている人や組織は非常に少ない。この場合、利益はWhyの答えではなく、結果にすぎない。マーケティングでも同じで、「なにをして」、「どう違い」、「どう優れているか」を述べみても相手になにがしか行動を期待することは難しい。これでは心は動かされない。

自分が提供するものを必要とする人とビジネスをするのではなく、自分の信じることを信じる人とビジネスすることを目標とするべき。

失敗の理由と必要なもの

あることに失敗する理由は大体いつも同じ、「資金不足」、「人材不足」、「市場環境の悪化」。でも、情熱と理想と信念がなく、諦めてしまうことでも失敗しうる。

イノベーション普及の法則

市場に受け入れられたいならばキャズム(15%〜18%)の市場浸透率が必要。これは、イノベイターやアーリーアダプター層が鍵となる。しかし、彼等は直感と信念で行動しており、「What」では動かない。彼らが従うのは導く人たちのためではなく、自分自身のため、自分自身が信じるもののために動く。だからこそ、Whyを伝える必要がある。

ミハイル・チクセントミハイのフローについて

http://www.ted.com/talks/lang/ja/mihaly_csikszentmihalyi_on_flow.html

要点

人は収入が増えても幸福度はそう変わらない

一定の貧困のラインを超えられなければ不幸になるが、そのラインを超えれば物質的な充足は人の幸福とは関係しない。普通の生活のどこに幸福を感じるのか、何を持ってその人生を費やすに値すると考えるのか。それは名声や富ではない。

忘我や没頭と呼ばれる状態、フロー体験が重要

何かに集中するとそれ以外の物や意識、自分が誰であるかということも消えていってしまう。それが創作的な活動であれば「自分の手が勝手に動いているような状態」。自発的な過程は、よく訓練されて技術を身につけた人にだけ起こる。10年間、特定の分野の技術的知識に深く係ることがなければ、何かに対して創造的になることはない。この状態はスポーツ、芸術、科学、技術、いずれも同じようなことが起こる。

成功したCEOに対してインタビューしたところ「成功とは、自分の仕事の中で他の人を助けながら、同時に自分も幸せになれること」と定義している。彼らはみな自分の仕事を楽しんでいる。

フロー状態に入るためには

使用するスキル(技術)と目的へのチャレンジ(挑戦度合い)の両方が高レベルにある場合にフロー状態に入りやすい。逆にどちらかでも低すぎるとルーチンワークになったり無気力な作業になる。例えば「テレビを見る」といった受動的な活動出会ってもフロー状態になることもある。

ショーン・エイカーの幸福と成功の意外な関係

http://www.ted.com/talks/lang/ja/shawn_achor_the_happy_secret_to_better_work.html

要点

ポジティブ心理学

科学の名による「平均教」崇拝。平均にも基づき平均に分ける。正常というのは、単に平均的ということにすぎない。ポジティブな異常値も大切。

現実を脳が認識するのではなく、脳が世界を見るレンズによって現実は形作られる。レンズを変えてしまえば、自分の幸福度を変えられるばかりではなく、あらゆる学習や仕事の結果を変えることができる。人の幸福の度合いが、その人の周囲の環境を見て言い当てられると改定するのは間違い。実際は脳が周囲の環境をどう処理するかにかかっている。

「一生懸命に頑張れば成功できる。成功すれば幸せになれる」という考え方が一般的だが、科学的には間違っており、逆。現状へのポジティブさの度合いを引き上げれば、その人の脳は「幸福優位性」を発揮しだす。ポジティブな脳はネガティブな脳やストレスフルな脳よりずっとよく機能し、あらゆる学習や仕事の結果を改善することができる。

幸福と成功の法則をひっくり返す

ポジティブな脳になるには

・ありがたいことを毎日3つ書くことを21日間続ける
・ポジティブな体験を日記に書く
・運動する
・瞑想する
・意識して親切な行動を取る

パトリシア・ライアンの英語だけに固執しない!

http://www.ted.com/talks/lang/ja/patricia_ryan_ideas_in_all_languages_not_just_english.html

要点

世界では14日に1つのペースで言語が消えていっている。世界の言語は6000言語から600言語に

英語教育が相互利益のある行いだった時代から、大規模な国際ビジネスへと移行している

英語は、圧倒的な力を持つようになった
→ 世界トップレベルの大学は英語、トップレベルの企業も英語

英語が国際語、共通語であることは問題ない。
でも、「英語ができること=優秀なこと」なのだろうか

英語以外のそれぞれの言語で表現されている知識を過小評価していないだろうか
→ 考え方や表現、言い回し、生活の知恵など

これからはそれぞれの言語で表現されている知識を組み合わせ評価することが大切
多様性を重視し、自身の言語を大切にして知恵知識を広めて行きましょう

レニー・グレッソン:404 見つからないページにまつわるお話

http://www.ted.com/talks/lang/ja/renny_gleeson_404_the_story_of_a_page_not_found.html

要点

そもそも404ページは、Web上で経験する残念な経験である

その404ページに動画を埋め込んだサイトが現れ、コンテストに発展
例)残念な動画を埋め込む。ペットの残念そうな写真を表示する

404ページのような些細な事も実は重要であり、良質なデザインはブランドになる
→ 404ページはエラーページではあるが、同時にチャンスでもある

一度壊れてしまった関係から愛すべき関係を気づくことができる可能性に気がつける

バリー・シュワルツ氏が語る選択のパラドックスについて

http://www.ted.com/talks/lang/ja/barry_schwartz_on_the_paradox_of_choich.html

要点

西欧の産業社会すべての公式教義
: 市民の繁栄を最大化したいならば、個人の自由を最大化する必要がある
: 自由を最大化するためには選択肢を最大限与える必要がある

この公式教義の結果、現在では選択肢の爆発が起こっている
→ そのため我々は始終選択に悩まされている

なぜ選択肢が増加したことで選択に悩まされることになるのか?

・選択肢が多いことは開放感ではなく、無力感を生む。
・あまりに選択肢が多いと選択自体が難しくなる
・結果、選択自体が保留され、機会損失に繋がってしまう
・多数の選択肢から決断した場合、選択肢が少ない場合と比べて満足度が低くなってしまう
 ・選ばなかった選択肢への未練。もっと良い選択肢があったのではないか
・決断した結果に満足できなかったのは、よりよい選択肢を選ばなかった自分のせいと感じてしまう

Why Choice Makes Peaple Miserable?

・Regret And Anticipated Regret
・Opportunity Cost
・Escalation of Expectations
・Self-Blame

ダン・アリエリー:我々は本当に自分で決めているのか?

http://www.ted.com/talks/lang/ja/dan_ariely_asks_are_we_in_control_of_our_own_decisions.html

要点

錯覚に気がつくのは難しい。たとえ錯覚だと気がついたあとでも錯覚自体は残る

アンケート用紙の設問の構成や質問の仕方によって結果は異なる。例えば「〜でない」場合にチェックを入れさせるか、「〜である」場合にチェックを入れさせるか。
→ 自分の意志ですべて決めているわけではない

人は選択が難しくなることで、選択しないことを選んでしまう

よく似ているが少しだけ劣った選択肢を準備することで、よく似ているが少しだけマシな選択肢をより良く見せることができる。これにより選択をコントロールすることもできる。

我々は自分の好みをよく知らないから、外部の影響を受けやすい

人は、物理的な限界を認識するが精神的な限界を認識していない。精神的な限界を認識することでよりよい世界を設計できる。

シーナ・アイエンガー:選択をしやすくするには

http://www.ted.com/talks/lang/ja/sheena_iyengar_choosing_what_to_choosh.html

要点

1. 情報をカットする

2. 情報を具体化する

3. 情報を分類する。
情報の提供者にとってではなく、受け手にとって意味がある形に

4. 情報選択の複雑さに慣れさせる
はじめは少ない選択しからはじめ、だんだん複雑な選択肢に慣れさせる

これらの手法は、情報を選択する側にも、情報を選択させる側にも当てはまる

Be Choosy About Choosing!!