Rubyでドメイン名からIPとサーバ名を引く

主に以下のページを参考にして。
http://www.geekpagh.jp/programming/ruby-network/gethostbyaddr.php

標準出力からドメイン名を流し込むと、対象のサーバのIPとサーバ名をタブ区切りで吐き出すだけのスクリプト

流し込む形式は、一行1ドメイン名。今回はファイルを流し込む
$ cat host.list
www.yahoo.co.jp
www.googlh.co.jp

実行は以下の様なイメージ。今回は標準入力から流し込んだが、ファイルだったらファイル名を指定してもよい
$ cat host.list | ruby resolvh.rb
www.yahoo.co.jp 124.83.147.212 f6.top.vip.ogk.yahoo.co.jp
www.googlh.co.jp 74.125.235.151 nrt19s11-in-f23.1e100.net

$ ruby resolvh.rb host.list
www.yahoo.co.jp 124.83.147.212 f6.top.vip.ogk.yahoo.co.jp
www.googlh.co.jp 74.125.235.151 nrt19s11-in-f23.1e100.net

実際のプログラムは以下の通り
$ cat resolvh.rb
# coding: utf-8
require “socket”

while host = gets
host = host.gsub(/[\r\n\s]/, "");
name = ""
ip   = ""
# この辺の正規表現は適当。
if host.match(/^[a-zA-Z0-9\-\.]+$/) then
begin
hostent = Socket.gethostbyname(host)
ip      = hostent[3].unpack("C4").join('.')
name    = Socket.gethostbyaddr(hostent[3])[0]
rescue
# 例外処理も適当。基本何もしない
end
end
# タブ区切りで出力して、Flushしておく
print  host + "\t" + ip + "\t" + name  + "\n"
STDOUT.flush
end

チンチロリンの確率を求めてみる

そろそろRubyでもやってみるか。ということでサイコロ賭博なんかで使われるチンチロリンを題材にプログラムを書いてみたので、その結果をまとめておく。

ちなみにチンチロリンなんか一回もやったことがなく、Wikipediaを参考に役を確認するというレベルの話。もしかするとどえらい勘違いをしている可能性も無きにしもあらず。映画の麻雀放浪記で見たくらいだな、正直な話。

作ったプログラムはGithub上に公開済み。下手くそな英語でなにか書いてあるので適当に。
atyks / ruby-etude-chinchirorin – GitHub

ゲーム自体はよくわからないので、以下のサイトを参考にしてみた
Wikipedia チンチロリン
チンチロリンのルール
Wikipedia 期待値

プログラムを実行してみる

適当に前述のレポジトリからダウンロードしてきて、以下のように実行する
試行回数を多めにとって100000回で実行してみるとだいたいこんな感じ

$ ruby 02.chinchiro.rb -a 100000
アラシ-2 : 0.008
アラシ-3 : 0.008
アラシ-4 : 0.008
アラシ-5 : 0.009
アラシ-6 : 0.008
ジゴロ : 0.047
ヒフミ : 0.049
ピンゾロ : 0.008
出目-1 : 0.122
出目-2 : 0.121
出目-3 : 0.122
出目-4 : 0.121
出目-5 : 0.121
出目-6 : 0.121
目無し : 0.127

直感的には、目無し(役なし)の確率が12%程度というのが少ないような気がするけど、役なしなら3回までサイコロは触れるのでそんなもんなのかもしれない。

ゲームに即した出目の確率

前述の結果をゲームの判定と比較できるように整理したのが次の表。倍率は掛け金に対してのリターンの倍率。
| 判定 | 役名 | 確率 | 倍率 | 期待値 |
| —— | ———– | ——–: | ——-: | ———-:|
| 即勝ち | ジゴロ | 0.047 | 5 | 0.235 |
| 即勝ち | 出目-6 | 0.121 | 1 | 0.121 |
| 即勝ち | アラシ-2 | 0.008 | 3 | 0.024 |
| 即勝ち | アラシ-3 | 0.008 | 3 | 0.024 |
| 即勝ち | アラシ-4 | 0.008 | 3 | 0.024 |
| 即勝ち | アラシ-5 | 0.009 | 3 | 0.027 |
| 即勝ち | アラシ-6 | 0.008 | 3 | 0.024 |
| 即勝ち | ピンゾロ | 0.008 | 5 | 0.040 |
| 勝負 | 出目-2 | 0.121 | 1 | 0.121 |
| 勝負 | 出目-3 | 0.122 | 1 | 0.122 |
| 勝負 | 出目-4 | 0.121 | 1 | 0.121 |
| 勝負 | 出目-5 | 0.121 | 1 | 0.121 |
| 即負け | ヒフミ | 0.049 | -2 | -0.098 |
| 即負け | 出目-1 | 0.122 | -1 | -0.122 |
| 即負け | 目無し | 0.127 | -1 | -0.127 |

これによると、約30%の確率で即負け、21%の確率で即勝ち。ぼちぼちバランスがいいのかもしれない
| 判定 | 確率 | 期待値 |
|:———|———-:|———–:|
| 即負け | 29.8% | 0.52 |
| 即勝ち | 21.7% | 0.35 |

また、親が即勝ち、即負けで勝負がつかなかった場合の役によって勝てる確率は以下の通り
期待値の使い方あってるのかな。よくわからないけど、怪しい気がする。
| 役名 | 確率 | 期待値 |
|:——–:|———:|———–:|
| 出目-2 | 58% | 0.88 |
| 出目-3 | 46% | 0.76 |
| 出目-4 | 34% | 0.64 |
| 出目-5 | 22% | 0.52 |

結論

・自分が子で即負けするのは1/3
・自分が即勝ちするのは1/5
・親の出目が4以上なら分が悪すぎるので見に回る
・親の出目が3以下ならやってもいいかもね
・でも全体の期待値は1を下回っているので、長くやると必ず負けるよ

結論、チンチロリンは負ける

イケテル講演 – Rubyとクラウドの素敵な関係 – (osc09fk)

日時:2009年12月5日(土) 11:15-12
: 00

場所
: 九州産業大学 情報科学部棟(12号館) 12108教室

講師:最首さん(http
: //rubybizcommons.blogspot.com/)

クラウドについてなんだかなぁっと言うことがある

最近クラウドといわれることが多いが、色々気になることがある。

クラウド = 仮想化ではない

商用仮想化ソフトが高すぎる(ハードウェアが普通に買える)

Venderの売り込みが結局データセンターの売り込みになっている

ホントにスケールするのか不明

— ハードウェアがスケールしても、ソフトウェアがスケールしないと駄目
— その為には、ソフトウェアを作る段階から考えないといけない

結局、仮想化とはハードウェアのソフトウェア化ということ。それによってハードウェアを複製や作成が容易になる。つまり、同じ構成のマシンの数台を増やすことでスケールする分野(例えば分散処理環境など)に向いている。

日本はメインフレーム好き

世界のメインフレームのうち、40%は日本にある。つまり、大量のデータを高速に処理する需要が存在する。ただし、大量のデータを処理する能力が不足しているため、実現できていない現状がある。

例えば一日のデータを処理するバッチの実行に2日かかるシステムがあるとする。しかしRDBMSを使ったシステムの処理能力を上げるためには、ハードウェアのスペックをあげる必要があるがその費用が高額になりすぎるなど。

NoSQLとRuby

RDBは、構造上スケールしない。性能を上げるにはハードウェアのスペックをあげる必要がある。

そこで、データストレージをスケールさせるために、Key-Value Storeと言ったものや、それを分散処理するためのHadoopやMap-Reduceといったものが必要になってくる。

また、Map-Reduceを簡潔に書くためには、様々なデータ上の型を扱う必要があるためJavaなどのような静的型付けの言語よりも、Rubyのような動的型付け言語の方が向いている。

次回RBCの宣伝

次回RBCでは、楽天がRubyで開発した分散処理フレームワークであるROMAの開発者が来る予定。

その他の話題

シリコンバレーで聞いたARCの話 (see also. [2009-12-06-4])

Dubyの話 (see also. [2009-12-06-5])

RBCの紹介

F-Ruby シリコンバレー ミッションに参加してきた(0日目)

2009年11月15日から2009年11月21日までの一週間、福岡Rubyビジネス拠点推進会議(F-Ruby)主催で行われたRubyシリコンバレーミッションに参加してきました。人生初の海外と言うこともあって、色々得たもの、見たものあったのでまとめて見たいと思います。

流石に一週間と言う長丁場なので、一日ごとにまとめてみます。

全体の感想は、解散式の際に聞いたこんな感じの台詞に要約されると思います。

明日も、またこのメンバーでどこかに訪問するような気がする

F-Rubyについて

福岡Rubyビジネス拠点推進会議は「福岡県をRubyビジネスの推進拠点に、ソフトウェア産業の更なる発展を目指す」団体のようです。ちょうど自分が勤めている会社がこの団体に参加しており、今回のミッション参加と相成りました。

各日ごとのまとめ

・[2009-11-27-7]
 ・ゴールデンゲートブリッジ
 ・結団式
・[2009-11-27-6]
 ・森 洋一氏のクラウドに関するセミナー
 ・McDermott Will & Emery法律事務所
 ・Parascale
 ・Plug and Play Tech CenterとJTPAとのミーティング
・[2009-11-27-5]
 ・Googleでのセミナー
 ・Rhomobile
 ・Hacker DOJO
 ・カーネギーメロン大学
・[2009-11-27-4]
 ・Pivotal Labs
 ・New Relic
 ・Heroku
・[2009-11-27-3]
 ・Engine yard
 ・自由行動
 ・解散式
・[2009-11-27-2]
・[2009-11-27-1]

F-Ruby シリコンバレー ミッションに参加してきた(1日目)

初日はアメリカへの移動にほぼ費やされました。行程は、福岡空港→伊丹空港→関西国際空港→サンフランシスコ国際空港といった感じ。日本時間の昼前に出発して、太平洋時間の昼に到着というスケジュール。関西国際空港→サンフランシスコ国際空港間は9時間ほど。人生であんなに長時間飛行機に乗ったのは初めてでした。とっても機上ではほぼ寝ていただけと言う有様ですが。

そもそも「初海外」、「英語力は心もとない」、「アメリカどころか海外なんてよく知らない」という三重苦だったわけで、よくもまぁそれで行こうとしたなぁと言った感じです。まぁ、そのくらいの英語でもなんとか入国審査とか云々をこなせたなぁっと今更ながらに思います。そこら辺は今回のミッションを準備してくれた担当者や他の参加者に感謝です。

到着日の午後は、観光と調整を兼ねてゴールデンゲートブリッジに。

この時点で、信号機が日本と違い渡るタイミングが掴めなかったり、アメリカの硬貨の見分けがつかなかったりと、さてどうしたもんか的な問題が判明したりしたのは困りました。っていうか事前に旅行の手引書かなにか読んでいれば良かったのですが、そこら辺の準備は全くしていないと言う体たらく。

まぁ、そんなこんなで現地で初めての食事を取ったりもしたわけです。ハンバーガー屋の人が「はんぶるべるぐ?」とかいう訛りがよく分からなかったり、公園で買ったハンバーガーを食べてたら、バイオリンを持ったおじさんに「そこ、俺の場所だから」とか言われて立ち退いたりしながら、なんとなく過ごすことができました。

そんなこんなでホテルにチェックイン。ホテルでは、Wifiが開放されていたので持って行ったEeePC901xやHT-03Aなんかをスムーズに使うことができました。ここら辺で、水という隠れた問題が明らかになり以降その心配を密かにし続けることになるのは別の話。

で、初日は結団式で〆て終了。
結団式には、Googleに移った藤井さんも同席していてびっくりしました。そのとき話した内容としてはこんな感じ。
・Google App Engineの位置づけの話
・日本ではクラウドをWebの概念に縛られすぎて捉えているのが良くない
・現在クラウド化されていないようなものをクラウド化すると考えてみるとよいかもしれない

以前([2009-01-25-2])お話を聞く機会があり、今思えばその時にもクラウドを想定してディスカッションをしていたことに気が付きました。

F-Ruby シリコンバレー ミッションに参加してきた(2日目)

二日目から本格的に企業訪問やセミナーなど目白押し。朝は8時から。

サンフランシスコ市の概要の説明を受けたあと、森 洋一氏のクラウドに関するセミナーへ突入

森 洋一氏のクラウドに関するセミナー

一言で言うと、クラウドはインターネット以降停滞しているコンピューティング界隈が次のステップに移行するためのブレイクスルーになりうる可能性があるということ。それに伴って、業界全体のあり方や会社、開発者などが変わっていくことが充分考えられるし、変わっていかなくてはいけない。

今、クラウドと言う場合は特定サービスのASP化(ホスティング)や仮想化のことと捉えられがちだが、必ずしもそれとイコールで結びつくわけではない。しかし、今後ホスティングや仮想化が進むことで、コンピューティング業界全体の仕組みが変化し、ハードウェア的ソフトウェア的に一時的に落ち込むことが予想される。その落ち込みの後に変化がある。

従来の案件では、コンピューティングの専門家と顧客という関係性で業界が結びついていたが、今後は顧客をパートナーと捉え相互に知恵や技術を提供しあう参加型の形態が重要になってくる。そこに集合知(個人的にはシナジーと理解)が生まれてくる。

また、集合知を形成する単位として企業(サービス提供者)、外部の開発者、ユーザを結びつけるコミュニティやそこからのフィードバックが重要になってくる。その為には、企業がより積極的にコミュニティの構成やAPI,SDKの公開などのアプローチを取っていく必要がある。例えば、AppleのiTunes Storeなど。

クラウド(Grid, Cloud, 仮想化など)化に伴い、様々なものの捉え方が変わってくる。将来的には、相互に補完しあう関係となり柔軟なコンピューティングが実現する。
・OSのイメージ
・ソフトウェアのイメージ
・運用のイメージ
・ハードウェアのイメージ

ただし、仮想化が一般化するにつれて仮想化自体ではお金を取れなくなる。今後は、仮想化したものを管理運用していくことがメインストリームになってくる。また、仮想化はアプリケーションだけに留まらず、すべてのレイヤーにわたる(クライアント、ネットワーク、データセンターなど。SaaS、PaaS、IaaSなど)。

今後企業は、SimpleなCoreを目指した変化に強い企業体へ変化しなければならない。その為にも、OpenSourceや仮想化への取り組みは重要である。

その他の話題など ###

・Amazonは自身が持つノウハウや仕組みを他の業者に開放しだした
・Google App Engineは、Googleの最大のノウハウである大規模分散処理を分かりやすい形で提供し切れていない
・今、クラウドを志向している企業は、事業の片手間でやっているところ多い
・アメリカ政府はhttp://www.app.gov/というクラウドプラットフォームを展開しようとしている

McDermott Will & Emery法律事務所でのOpenSourceのライセンスのセミナー

昼食も合わせてMcDermott Will & Emery法律事務所でのOpenSourceのライセンスのセミナー。

近年、OpenSourceの製品を使うことが多くなってきている。しかしOpenSourceとして認定されているライセンス形態(GPLやMITライセンスなど)は多岐にわたっているため、非常に難しい問題となっている。

また、ライセンス自体が厳密な書き方をしていなかったり、複数のライセンスを持つ製品や異なるライセンスをもつ製品同士を組み合わせたりすることも増えてきており、難しさに拍車がかかってきている。そのため、法律の専門家との協議やクライアントとの契約などが今後一層重要なファクターになってくる。

その他の話題など ###

・-あるOpenSourceの製品を待ったく別のの言語で作り直した場合、ライセンスと考えられる
・ソフトウェアの価値には、「製造にかかる価値」と「評価による価値」が存在する

Parascale

その後、クラウドストレージの提供を行っているParascaleに移動し、提供しているサービスなどについての説明や質疑を行いました。

基本的には、Parascale自身に関することが多かったので、ここでは割愛。
ParaScaleが夢のデータセンター:社内ネットワークストレージが1ギガ1ドル

その他の話題など ###

・クラウドのノードはLinuxベースの一般的な構成のマシンで行っている
・4TBまでの制限があるFreeのバージョンもある

小休憩

この間、Apple本社のAppleストアやスーパーなどで買出し。この辺から、アメリカでの物の値段は、日本のように統一されていないのではないか疑惑がわいてきました。値段付けがアバウトな予感。

ベンチャー支援機関 Plug and Play Tech CenterとJTPAとのミーティング

続いてPlug and Play Tech Centerに行って施設見学と、シリコンバレーで働く日本人のための交流会JTPA(Japanese Technology Professionals Association)とのミーティングというかF-RubyやRBCなどの活動紹介。

意外と言うか、当日集まったシリコンバレーで働く日本人技術者の間ではあまりRubyはポピュラーではないような様子でした。クラウドについても余り取り組んでいないようなので、シリコンバレーでも具体的な動きはこれからなのかなぁっと言った印象。

そのまま懇親会に突入して2日目終了。

F-Ruby シリコンバレー ミッションに参加してきた(3日目)

3日目はRubyの開発者であるまつもとゆきひろ氏と合流し、Googleなどを訪問しました。ちなみに昼飯もGoogle。

Googleでのセミナー

屋内は撮影禁止と言うことでちょっと残念な感じでした。そこら辺に今回の発表とまつもと氏がくるよ的な張り紙がされていて、ああやっぱりメジャーだなぁっと思った次第。

一番手はまつもと氏。内容はRubyついて。色々な言語があるし、好きなのを使えば良いと思うよっと言うような感じのいつものノリ。

RubyとDubyについて ###

Google App EngineでJRubyを使うといいよねというようなお話。またJRubyをJavaの実行ファイルとしてコンパイルできるDubyについての話。この辺もDubyに関するイントロダクションだったので、割愛。
Duby: A Type-Inferred Ruby-Like JVM Language
Duby と Surinx – Charles Nutter 氏へのインタビューより

質疑の中で、「Googleでも今後はRubyが使われるようになるのか」との問いにはちょっと微妙な間があったのが記憶に残っています。

昼飯を食べてきた ###

昔よく話題になっていたGoogleの食堂で昼食。話に聞いていた通り、各国の料理がバイキング形式で並んでいました。飲み物もフリー。ぼやぼや覗いていると、カレーの行列がすごかったり、寿司があったり、人が異様に多かったりとなかなかカオスな感じ。

とりあえず並んでいたカレーとピザをチョイスして昼飯。味はインド風カレーでした。周りを見ても色々取っている人が多く面白い。鰻とアボカドの手巻き寿司とかはどうかと思うけど、それはそれでありなのでしょう。

そうそう、カレーを食べるためのスプーンが無かったので食堂のスタッフに英語で頑張って聞いてみたら、日本語で場所を教えてくれました。東洋系の顔だったので本当に日本人だったのか、勉強したのかは謎。

Rhomobileの会社訪問

Rhomobileはスマートフォン用アプリをRubyで開発するRhodesというフレームワークを提供しています。現在対応しているのは、iPhone, BlackBerry, Windows Mobile, Symbian, Androidとのことで、大抵のものはこれで間に合いそうです。ライセンス形態も昨今の流行のGPL+商用時には有料のデュアルライセンス。

また、RhoSyncと呼ばれる製品を組み合わせることでGoogle Gearsのようにオフライン時のデータ更新もオンライン時に同期することも可能。作成したアプリは一回コーディングすれば別のプラットフォームへの移植もそれなりにできるそうです。加えてGPSやアドレス帳、カメラなどの固有のデバイスにもアクセスできるようで、かなり面白そうな気がします。

個人的にAndroidを使っていることもあり、今度試してみたいフレームワークの一つです。

Hacker DOJO

続いてはシリコンバレー在住の技術者が資金を出し合って作っているコミュニティスペースであるHacker Dojoに見学に行きました。

福岡で言うとAIP cafeのようなものっぽい。違うのはマンションの一室とかいう規模ではなく、アメリカの一軒家を丸ごと借りていること。そのため、2階建てだわ、ガレージがあるわ、でかいロフトのようなものがあるわとえらいゴージャスなことになっています。

費用は$100/月の会費で賄っているらしいです。これは高くないのかというのが気になりますが、作業スペースのためにスタバなんかに篭ることを考えると充分元が取れるようです。また、有志によってスナックやドリンクなんかも提供されており、この辺はボランティアで成り立っている様子。

また、面白いのは参加者資格については特に設けていないらしく、技術者以外の人でも利用可(裁縫をするために来る人がいるらしい)、スタートアップの企業も利用することができるようです。ただし、インキュベータやベンチャーキャピタルのような支援機構は存在しないため、あくまで場所が利用できる程度のもののようですが、孤独な企業家にとってはコミュニティを維持するために役に立っているとのこと。それ以外にもGoogleやMicrosoftに勤める技術者も参加しているようで、ホントにコミュニティスペースなんだなぁっと思います。

見学の後は、Hacker DOJOを実際に利用している技術者からのライトニングトークと質疑がありました。自分は知りませんでしたが、ベンチャー企業として有名な人も話していたようです。

カーネギーメロン大学での地元Rubyコミュニティとのミーティング

Hacker DOJOからの移動で若干道に迷ったのはご愛嬌。到着したときには既に準備が色々できていたようです。いそいそと着席後、準備されていたピザを食べることに。

当たり前のごとくピザは切られているわけですが、それがでかい。日本の倍くらいのイメージで切ってあるので、2切れほど食べて一杯な感じに。ふと周りを見回してみると、iPhone多いなぁっという印象。土地柄も合って、東海岸のNYとかだとBlackBerryが多いようだけど、サンフランシスコ周辺だと圧倒的にiPhone。Androidは見た目で分からないのでよく分からないけど多分少なかったはず、droid発売されてたのに。

ここでもまつもと氏の発表とF-RubyやRBCなどの活動紹介があったのですが割愛。

F-Ruby シリコンバレー ミッションに参加してきた(4日目)

4日目からホテルが変わるので、チェックアウト。しかし、なんで単語レベルしか話せてないであろう英語で通じるのか不思議なくらい分かってくれる。多分、対応がテンプレート化していることと日本とテンプレートがそう違わないことが大きな要因と思われる。あとは「どうせこいつは日本人だし英語なんか分からんのだから、仕方ないなぁ」っと思われていることが本当の理由っぽい。

後、元々このあたりの東洋人率が高い(1/3くらいらしい)らしく誰に何語が通じるのか分からない。そのせいか、たとえ日本人に見えたとしても英語を使わないといけないような感じになってきた。このあたりは自分が大学で方言から標準語に移行したときに感じたのと同じような感じ。

ここからホテルが変わって舞台がサンノゼ市からサンフランシスコ市に移る。そのため午前中は移動とショッピングモールでのお土産物色、昼食で消化。

昼飯は恒例のマクドナルド。Angus産の肉を使ったサード バーガーなるものを食べてみた。どうやらクォーターパウンダーでは足りなかったらしく1/3ポンドのバーガーらしい。ポテトは普通な感じだったのだけど、コーラがボリューミーでどうしたものかと途方にくれたのはいい思い出。ちなみに、他の人が頼んだミニサイズのバーガーが日本版ハンバーガーと同じくらいの大きさでした。

Pivotal LabsのAgileの話

午後からはアメリカでRubyの業務を行っているPivotal Labsに訪問。なんとなく自社製品の話をするのかなぁっと思っていたら、話は初っ端からAgile開発の話に。今まで文字面でしか見たことの無かったAgileの現場を見れたので意外な収穫を得た感じ。

オフィスはゆったりとした机が置かれていて仕事がしやすそうな環境になっていていい感じでした。ちなみに席は決まっておらず、プロジェクトやその日の気分によって自由に席を移って良いらしい。OSや何かのPC絡みの設定はイメージ化して中央管理しているので、どの席からでも自分の環境を使えるようにしていた。また個別のPCからメールの確認はせず、数台あるメール用のPCからメールをみるようにしているとのこと。気が散るかららしい。

実作業自体はペアプログラミングで行い、クライアントを自オフィスに呼ぶと言った噂に聞くAgile開発を地で行くような感じ。

さらにARC(Agile,Rails,Cloud)が組み合わさることで、プロジェクトの時間の間隔や規模間や質が大きく変わっている。これにテスト駆動型の開発を組み合わせることで、大規模かつ迅速なプロジェクトが実現されているとのこと。

Agileは仕事の質を上げ、Railsはコーディングの速度を上げ、Cloudはスケーラブルにしプロジェクトの初動の早さを上げると言う話。アメリカでもRubyの存在感は高まっており、今ではRubyで作って当然と言った反応にもなっているそうで、逆にRubyじゃないとクライアントが「なぜ?」という反応をすることもあるそうだ。ちなみにPythonとの違いについてはエレガントさとパワフルさという回答だった。

印象に残ったのは、「9時、18時で仕事は終わり。それ以上やったら技術者がアンハッピーになってしまう」、「技術者がハッピーにならないといい仕事はできない」という趣旨のこと。確かに作業しやすそうな雰囲気の場所だった。

ここで質疑に花が咲き、次の予定を押してしまいそうだったので、慌てて移動。Agileの話はもう少し聞いておきたかった。

New Relic 訪問

前のPivotal Labsが押してしまったので急いで移動。Ruby on Railsのパフォーマンス測定サービスを提供しているNew Relicに。

提供しているパフォーマンス測定サービスはサーバにGemとしてインストールすることで、Railsの実行負荷や、DBへのアクセスなどを視覚的に分かりやすくしてくれるサービスのようです。無料で提供しているものもあり、次に行ったHerokuのRailsの実行環境提供サービスと組み合わせると、大抵のことはできるんじゃないかと思わせてくれました。

基本的には、New Relic自身に関することが多かったので、ここでは割愛。

Heroku 訪問

続いてRuby on RailsをWeb上で開発、ローンチができる開発環境提供サービスを提供しているHerokuを訪問。こちらの人数が多すぎたせいで、Heroku社に入りきらなかったらしく、別の場所にて。

Webサイトを見て分かるとおり、妙に日本好きな会社で、プランにローニン、ツル、コイ、ゴジラなんかが並ぶなど良く分からないテイストになっています。

Heroku社でもAgile、Ruby、Railsは大きなキーワードとなっているようで、これによって開発にかかる時間が10倍にもなったという話。また、開発に掛かる時間が大幅に短縮されたことによって従来の開発(Development)中心の比重から展開(Deployment)中心に移ってきているということです。

また、開発環境を提供しているにもかかわらず、Heroku自体はサーバ群を所有しておらず、すべてAmazonのEC2を利用してサービスを提供しているようです。ある意味コロンブスの卵的な発想のような気がします。Herokuのサービスを使って提供されているサービスも数が増えているそうで、中にはエンタープライズ用途のようなものも動いているとのこと。確かに下手なサーバを自分で運用するのと比べるとよっぽどマシかもしれません。構成からして当たり前ですが、簡単にサーバをスケールさせることもできるようなので、使ってみる度胸さえあれば、かなりいい感じに使えそうです。

質疑の中で知ったのですが、RBCでもセミナーの際にHerokuを使うことがあるそうで初心者が手始めに使うのも楽だろうなぁっと思います。

F-Ruby シリコンバレー ミッションに参加してきた(5日目)

さて、公式のスケジュールも5日目で最後となり、後は自由行動と帰国を待つのみです。
のはずだったのですが、準備不足でタバコが切れたのでホテルの売店で購入。$10なり。しかもその間にもcigaretteの発音が全く伝わらず実物を見せたり、購入時に「ID見せろ」とか言われてパスポートを取り出してたら、後ろに列ができて非常に申し訳ない気分にさせられたりとしました。後から「すがれっと」と発音すると良いとか、「タバコ」で通じるなどのアドバイスをいただきましたが、結局使わずじまいでした。ちなみに、他の日本人のcigaretteの発音も通じなかったので、なにか根本的に勘違いしていることも考えられます。謎です。

Engine yard 訪問

最後の公式スケジュールとなりましたEngine YardではCloudを概観した話が聞け、今回のミッションのトリにふさわしいものとなりました。

やはりここでもCloudが開発に与える生産性や環境に関するコストの低下が重要な要素となっていくとの見解が提示されます。そしてこの変化は「サーバなどのインフラ」、「ソフトウェアのアーキテクチャ」、「ビジネスモデル」のすべてに影響を与えるものになるようです。

また、クラウドの用件として以下のような項目を挙げています。
・拡張性
・オンデマンド
・常時提供
・インターネット経由(地理に依存しない)
・サービス思考
・抽象化、仮想化

さらに、今後大量に登場してくるであろうクラウドの性質を判断するための指標として以下のようなマトリックスを提示していました。

SaaS(エンドユーザ向け) PaaS(開発者向け) IaaS(IT部内向け)
Public Cloud
Private Cloud
Hybrid Cloud(PublicとPrivateの混合)

このような変化の中で中小のIT企業が生き残っていくためには、ニッチを選んで勝負するか、SaaSにフォーカスするのが良いとのことです。また、ここで言うSaaSについてASPとどう違うのかと言うことについては「利用者としては何も変わらない」としつつも「開発者としては経済的に大きく変わってくる」ということです。

また、今後時流はクラウドに向かっており、将来的にはCAD、ゲーム、科学の特定の分野などのようにリソースを必要とする用途以外ではクラウド化されていくのではないかとのことです。GoogleのChrome OSについてどう思っているか興味が湧きましたが、聞きそびれました。

自由行動

さて、公式のスケジュールが消化されたので午後は自由行動になりました。ちょうど開催されているRubyConf 2009に行く組と自由行動組みに分かれて行動です。自分は、自由行動を選びました。

しかし、なにか目的があったわけではなくどうしたものかと思っていると、同行者が見たい建物があるとのこと。これはまた珍しい目的があったものだとふらふら着いていくことに。

今までバスでの移動が多かったのでゆっくりサンフランシスコの街をみることがなかったのですが、歩いてみると存外面白い建物やなにかがあっていい感じでした。一々あげていくのもなんなので、箇条書き風に。
・坂が多い、坂がきつい
・建物が妙に古めかしい。新しい建物も古めかしい
・路面電車は飛び乗るものらしい
・坂道を下る路面電車は、ジェットコースターより恐ろしそうだった
・2度ほど写真を撮ってくださいとか言われる。日本の観光地と一緒

そういえば、写真を取る時の掛け声で一瞬悩みました。なんとなく「Take Picture! three, two, one」と言ってみましたが、ホントに通じたのか今でも分かりません。色々間違っているような気がします。でも写真は取れたからいいんです。

解散式

自由行動後、夜からは解散式?のため徒歩で移動。昼間散歩でも通ったチャイナタウン辺りのお店でした。飛び入りでジャーナリストの小池氏も参加しての打ち上げに。一回り自己紹介と今回のミッションの感想について述べたあとは歓談と、最後に小池氏のプチセミナーのおまけつき。

小池氏のプチセミナー ###

今後、クラウドによって超集中と超分散が同時に起こることになる。超集中とはクラウドによってリソースが少ない場所に集中していくこと。超分散とはPC環境を中心にしたクライアントが飽和し、モバイルや多国的に展開されること。

超分散の過程として、OpenSourceやOSに依存しないサービスやソフトウェアが中心になっていく。それに伴い社会の知的生産はネット中心に移行、生産物を探すGoogleなどのような検索エンジンがさらに重要になる。

ただし、検索エンジンはある特定の瞬間を切り抜いたスナップショットのようなものでしかないため、今後はライブモニタリング(Twitterなど)、情報をオーガナイズするもの、ネット自体が情報を発信するPlayerになるようなものが重要になっていく。また、アプリケーション自体が勝手に進化し情報をまとめていく方向性にもなっていく。

これらをすすめていくには、やはり魂(ビジネスモデル)が必要。